にぼし 煮干
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絵:年金酒場さん |
味噌汁は煮干にかぎる。
お客さんが来たときなど上品に頭と腸を取って使うことが有る。
母親の作る「そばつゆ」の出汁は煮干だった。
煮物にも必ず入っていた。
春が近づくと、野沢菜が酸っぱくなる。
水でふやかし塩出しをし、醤油で煮付ける。
少量の酒の粕と油揚げ、ニンジン、さつま揚げ等が入っていた。
この料理、酒のつまみでも、ごはんのおかずでも旨い。
色は悪いが味がいい。
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漬け菜煮 |
思い出した、猿ヶ京の町営のスキー場で売っていた。
食堂に入りお品書きを見たら「漬け菜煮」と有る。
早速頼み酒のつまみとして皆で懐かしく箸を突ついた。
帰りにおみやげに買ってきて宿でまたパクパク。
母親の味と同じだった。
この中での出汁の出た煮干は今でも苦手である。
次回 「根曲がり竹」の出汁
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