2013年2月23日土曜日

はくさい 53

日本田舎話 53

白菜の保存

味噌だまで、今度は白菜の保存を思い出した。



生えている状態で包む

味噌作りが終わる頃、
今度は白菜を吊るす。
白菜を新聞紙に包み、同じように縄で括る。

廊下には味噌ダマと交代した白菜が冬の保存食用に
吊るされる。

何故か新聞紙である、靴の保存に中に入れたり。
畳の下に敷いたり、
新聞紙はいろいろな場面で使われていた。

新聞紙のインクはカビを寄せ付けないと聞いた。


2013年2月22日金曜日

味噌球 52

日本田舎話 52

みそだま

餅をついてもらうで思い出した。

餅を搗いてもらう所(店?)で味噌球を作ってもらっていた。


味噌だま
漬け菜(野沢菜)を漬ける前の作業だった。

 大きさは八寸くらいの円錐形である。
これが出来上がってくると家は大変だ。
縄で括り付けてこれを廊下に吊るす作業で
ごった返す。

 しばらくして程よくカビが生える頃、①味噌として漬けるものと
②野沢菜と一緒に漬ける物に分けられる。

どちらも塩、麹は使う。

野沢菜を漬ける方法。
木樽に野沢菜を一株づつ敷き詰める、一段ないしは二段。
今度は②この味噌を包丁で細かく切って手でほぐした物を
野沢菜に振り掛ける。
③塩を振り掛ける④麹を振り掛ける。
この作業を繰り返しながら野沢菜を漬けるのである。
後は重石してしばらく保存。

時期的には野沢菜の取り入れの頃だから10月の下旬から
11月の初旬ころであろうか。

飴色に漬かったこの野沢菜は塩だけで漬けたものとは比べ物にならない。
とても旨いものである。

あー、もう一度食いたい。


野沢菜






2013年2月21日木曜日

あまじ⑤ もち 餅

日本田舎話 51

もち 餅



一枚が一万円札くらいの大きさだった

田舎の餅の大きさは一万円札くらい有った。
 でかかった。

 旨かった。

伸びるのに腰が有り、歯ごたえが有る。
なにより「あまじ」が有る。

我が家にも臼が有り、正月が近づくと突いたものだ。
杵を10回振り下ろすのがやっとだった。

後に面倒くさくなったのか「味噌球」を作ってくれるところに頼んでいた。
絵のように、細長く切った状態で届いた。
後はその家庭で好みの大きさに切るのである。

あの頃の本物の餅が食いたい。


追記
昔の人は餅を焼き、味噌をサンドイッチして
腹巻に入れて弁当として持って行ったと聞いたことがる。

我が家では朝、私が石油ストーブで焼き、ビニール袋に入れて
こたつの中に入れておく。
すると皆が起きてきてこれを喰らう。
昼頃まではなんとか食えるものだ。






2013年2月20日水曜日

あまじ④ あずき

日本田舎話 50

あずき

佐渡の民宿にチェックイン。
すると「お萩」がテーブルの上に置いてあった。
いつもは食べない。(お腹いっぱいになり晩飯が食えなく成るから。)
翌日、釣りに持って行った。
「うまーい!!!!」
その辺を走り回り叫びたくなるような旨さ。
普段から甘いものは食わない小生、でもこれだけは違った。
本当の「小豆」の味がした。

採れたての自家製の小豆はこんなに旨いのか。

 




あの味をもう一度、あじわいたい。



思い出した。
幼少の頃、姉達女性軍は「甘いお萩」と「ショッパイお萩」
を食っていた。
砂糖の代わりに塩を使ったおはぎである。
甘いのを食った最後に塩おはぎを食うのだそうだ。

甘いものはシットリと艶があるが、塩おはぎは表面が白く乾燥しているようだった。








2013年2月19日火曜日

出汁 ⑥ ハバネロ 2

不思議 発見

ハバネロ ②

これは便利 瓶詰めハバネロ
デビル チリ ソース
大きさ:高さ172mm位
太さ:47mmφ
先日、先輩の松本さんから分けてもらった。
一本500円程度。
「デビル チリ ソース」 すごい名前を付けるものだ。

効果は生と余り変わらない。
だが、ちょっとスッパイ。
酢で調節してあるのかな、鍋物だと酢が飛ぶからあまり分からないが。

試しに、「さしみ」に付けて食ったら面白い味。
でも旨かった。(醤油は付けない)
「さしみ」が一層旨くなる。

湯豆腐生のハバネロで試したが
今度、夏にこいつで冷奴といこう。

いろいろなものに付けて食ってみよう。





2013年2月18日月曜日

あまじ③ なす

日本田舎話 49

なす

幼少の頃。
夏、川に水あびに行く。
途中ナス畑が有り、それをもいで半ズボンに擦り付け拭く。
拭いたつもり。
当時はDDTが消毒薬の主流。
この白い粉を拭き取るのだ。
丸いナスが多かった。
多くは採らない。一個だけだ。
食いすぎると顔に吹き出物が出る。
(ような気がする。)

あの頃が忘れられないのか、今は酒のつまみで良く食う。
作り方。
用意するもの
①なす
②削り節
③醤油
作り方
なすを銀杏切りにするだけ。
特徴は水にさわしたり、塩で揉んだりしない。
ナスそのものを味わう。
(鰹節も本来なら掛けないほうがいい。)


太陽に良く当たったナスは
「あまじ」がわかるものだ。





2013年2月17日日曜日

あまじ② くり

日本田舎話 48

栗 (家栗 山栗)

生の栗は旨い。
歯で渋をとりペッ、ペッと吐き出す。
この後、生のまま食う。
旨い。
山栗、家栗どちらも旨い。

家栗とは人工的に植えた栗の事。
大きな栗、丹波栗と言っていた。
家栗は粉糠の中に入れて保存し、
冬、渋が硬くなった頃同じ様に生で食う。
すると、「あまじ」のある、独特の味がするものだ。

栗を植えるときは、真ん中の栗リを植えると良く育つとか。

天辺にあるちょんまげの様な髭はとっちゃいけないんだとか。
一度も植えたことが無いが、変なことを覚えているものだ。

















2013年2月16日土曜日

あまじ① とうもろこし

日本田舎話 47

きび ・ もちきび


昔のトウモロコシ(キビ)が食いたい。
今のキビではダメだ。
あまじ」が無い。
①醤油を付けながら焼く。
②蒸した後、塩をこすり付けてから食う。
どちらも素材の持つ旨さを引き出しながら食したものだ。
今のものより粒がチョット大きかった気がする。
実がしっかりしていて蒸した後、今のものみたいに萎びてこなかった。


もちきび

もう一つ食いたいものがある。
モチキビである。

白いもの有り。
紫色のもの有り。
ブチなもの有り。

どちらもモトモチしていて旨い。
「あまじ」が有る。

紫のものは食った後、歯が、口の中が紫になる。

アーもう一度。





追記、
今日は寒い。
気温は3.2度Cだ。
晴れてはいるが、風が強い。
先ほど10分位外に出た。
帰ってきて鼻水ジュルジュルに成った。
体感温度はマイナス気温である。












2013年2月15日金曜日

めじろ ③

イワナ釣り 岩魚

めじろ   アブ  ③

こいつは
①動くものが好き。
②ガソリンが好き。(排気ガスも好き)
③汗が好き。
④嫌いなものはタバコ。





今日は独身最後の釣りである。
朝早く、加賀屋を出た。
車を貸してくれると言ったが、歩きにした。
釣り場まで一時間以上歩く。

難関は最後の十五分である。
少し登りの農道を走った、走った。

メジロとの戦いが始まった。
幼少の頃見た、あのヒッチコックの「鳥」の映画よりも凄い。
こちらは現実なのだから。
走る、前から顔を目掛けぶつかってくる。
走る、また前から攻撃。

やっと釣り場の入り口に着いた。
今度は着替えが待っている。
廻りにブンブン飛んでいる。

玉ねぎの袋を最初に被った。
次にタバコを吸った。
工夫がいる、袋の目を一本切りタバコを加える。
これぞと思わんばかりにプカプカ。

ジーパンからウエットスーツに履き替えた。
今度は座り込み、ゆっくりタバコを吸った。
足も履き替えた。

いなくなった!! 少なくなった。
不思議だ。そうか動かなければいいのか。
でも川まで歩き始めると又攻撃を受けた。
暫らく川の中を100mほど登ったところで
やっと攻撃を受けなくなった。
この日は11時頃で引き上げた。
1尾23cmを釣り上げただけだった。


さて帰りが大変。
でも。







2013年2月14日木曜日

赤い蛍 つかめ

日本田舎話 46

赤いホタル つかめ

めじろ話の途中、思い出したことがあるので記す)
初夏、 ホタルの出る頃。
晩飯を食い終わろうした。

懐中電灯を持って悪がき二人、「赤いホタルつかめにゐこて!!」
玄関ででかい声。
赤いホタルなどいるわけないのに親達は気にも留めない。
「遅くなるなー」と言うだけ。
五、六歩あるいて悪がき三人、大笑い。

どこの畑にイチゴが在るか昼間のうちに話し合っている。
獲り方までも入念に?話し合う。



イチゴ畑
後ろの栗の木が目印



途中、お寺に通じる100段は有る階段の下の農道を歩き始める。
右手には幅20cmくらいの水路がくねくねと田んぼの隙間を縫うように
流れている。
ここには当然本物のホタルがいる。
しかも一箇所に30匹以上もかたまっている場所もある。
そこだけがボーと明るいので遠くからでも分かる。
今思えば幻想的な光景だ。

タモ網などは持っていない、懐中電灯だけだ。
遠くから石を投げ、目的の場所を目指す。

右手に田んぼが広がりその向こうには人家が並ぶ、
左手はお寺の林、ここを抜けると左手に目的の畑が広がる。

大きな栗の木が目標だ。
手前にキュウリ、ナス、インゲンの畑が有る。
その向こうに畳み2枚分の赤いホタル畑。

この畑の周りはそっと歩き、荒らさないよう特に注意する。
赤いイチゴだけ、しかも全部は獲らない。
手が込んでいる、帰りがけ二つくらいは半分赤いイチゴに顔を近づけ
そこだけを齧る、半分は弦に付けたまま残してくる。
そう、動物のせいにするのだ。
これは採りに来る昼間に話し合っていたことだ。

帰り、かくし(ポケット)に入れたゐちごを食いながら歩く。
途中のホタルの塊を目掛け、又石を投げる。
最後のルールは、帰るまでには全部平らげ持ち帰らない。


悪知恵はここでも働く。


2013年2月13日水曜日

めじろ ②

イワナ釣り 岩魚

めじろ   アブ  ②

只見線沿えの山での作業は8月の一ヶ月間は休みと聞いた。
そう、このメジロにやられるからである。

内装は違うが、こんな感じだった。



今年は、独身最後の夏である。
一人で釣りに行くことにした。

越後須原、加賀屋(民宿)を目指し一人旅。
ここは主にスキー客がメインであるが
夏は山釣り客が泊まる。
お盆(旧)なのに快く迎えてくれた。
客は私一人である。

台所に食堂が有るのだが、
隣の40畳ほどの居間で食事をとる。
中央付近に大きな仏壇が客を見守るように座る。

まだ明るい夕方、早めの晩飯が始まった。
この広い居間の台所に近い一角である。
客が私一人なので宿の人と同じ席に座った。
真っ赤な鼻の家主の計らいで、まずはビールを1杯貰った。

何度も通っているので気楽に話が出来る。
小さいナスの漬物。
「なんでこんなに小さいんですか品種の違いですか」と聞いた。
「普通のナスを小さいうちに採るんです。東京の人はこういうのが
好きだというから。」「でもいっぱい生るから同じんですよ」と奥様。

話がはずみ、ビールも二人で5本は空けたかな。
さて、今日は盆踊りを見て明日は朝早くからの釣りとしよう。






















2013年2月12日火曜日

めじろ ①

イワナ釣り 岩魚

めじろ   アブ  ①



もう少しスマートだったかな


こいつに会ったのは35年前の夏である。
先輩三人に連れられ越後の渓へ、
目的の川に近づくと、車のフロントガラスに
ぶつかって来る。
だが、渓の中に入ると不思議と姿を消す。
わき道を歩くとまた寄ってくる。
先頭を歩く人にやたらと寄ってくる。
絵の様に太もも、ふくらはぎにビッシリと付く。
平手でピシャッと一回叩いただけで20匹は落ちる。
タバコを吸っている人の血はまずいのか
寄ってくる数がちょっと少ない気がする。

同行の馬場さんにだけ凄い数寄っているのである。
帰って調べたら両足で400ヶ所以上刺された痕が有り、
一週間以上痒みと戦ったそうだ。


めじろ アブ②
次回。


追記、
今朝は寒い、夜中は2度Cだったが
今は1.2度Cまで下がった。
明日の天気予報は雨だが、
雪にならなければいいが。





2013年2月11日月曜日

大根サラダ

不思議 発見

大根サラダ

突然、のん兵衛友達が来た時にいい。

早い、評判がいい。



さて。

用意するもの
①ダイコン ②貝柱の缶詰 ③マヨネース ④どんぶり



大根を短冊切りにする

ホタテ貝柱の缶詰
崩れたものでも良い

マヨネーズ

短冊切りの大根をどんぶりに入れ、ホタテの缶詰とマヨネーズを入れ混ぜるだけ、
好みでコショーを少々。
又はハバネロを少々入れる。







釣りのブログなのに、食べ物でUPするのは私だけでないようだ。
釣り先での食堂とか旅館の食べ物の話題も多いのには感心する。

2013年2月10日日曜日

いもがら

日本田舎話 45

いもがらのサシミ
  


いもがらを皮を剥き茹でる。

茹で方は難しい、茹ですぎると軟らかすぎる、
茹でないと生感が残る。

6cmほどの長さで切り、甘酢を掛けると、ピンク色になる。

食うときは「からし醤油」で。

これは旨い!!!、夏の食材である。

酒の肴に絶品である。

これの干したものは「くじら汁」に最適だ




青い茎の物を見たことがある。あれは違う芋の茎かな。
軽トラックに山積みして運んでいた。
牛に食わせると言っていた。









2013年2月9日土曜日

トンボ掴め ②

日本田舎話 44

ギンヤンマ 掴め ②

①旋回飛行するルートの近くで待つ。これは確立が低い
②次に10cm程の棒切れを高く投げこれに寄って来るのを捕まえる。難しい
   (えさ、と思うのか)
③ボール紙を細長く切りクレヨンで着色、棒切れの先に糸を付け
  これに括り付ける。(縄張り争いか)
  最初はゆっくり回す。近づいてきたら早めに、ベレない様に回す。
  この加減が難しい。

絵:年金酒場




最初の一匹目は以上の様に捕まえる。

二匹目からは一匹目のトンボの足を糸で縛り、これを回す。
つるんだら、竿ごと地面に下ろしサッとタモ網を被せる。
オスを付けたときは途中でバレル時があるので注意。(縄張り争い)

一番簡単に捕まえる方法はメスを捕まえる事である。
これでは、かなりゆっくり回しても大丈夫、
近づいて来たら回さなくても大丈夫。
「攣尾ん」で離さないからである。

捕まえたら虫かごに入れ、写真を撮り、煮干の粉でも食わせ、
日暮れまでには全て放してやる。
そうすると又遊んでくれる。

2013年2月8日金曜日

トンボ掴め ①

日本田舎話  43

ギンヤンマ 掴め ①

「つるんだ!」
「つるんだかー!!」 

「つるんだ、つるんだ!!!」

「由緒ある田舎」の山奥、棚田の最上段の上。
静かな堤の淵で、悪がき共のでっかい声。
高士、康平、俺、いつも三人で「つるんで」いた。

この話はこの「連む」ではない。
どちらかと言うと「攣尾む、交尾む、遊牝む」の方だ

用水池を「つつみ」と言っていた。
田んぼ、畑の最上段に有り、一旦ここに水を貯めておく。
貯水という役目と水を温めるという役目があった。
いきなり田んぼに水を引くとその最初の田の稲は育ちにくい。
水が冷たすぎるからである。
この堤、二段に成っているものも有った。
ここに、鯉とか金魚を放している農家もある。
ここでの釣りが又面白い。この話は次回

で、ここに「悪がき三人組」は「銀ヤンマ掴め」に着たのである。
小さな堤では一匹、大きな堤ではニ、三匹雄が
必ず縄張り争いをしている。

絵:年金酒場


優雅に旋回し「俺の縄張り」を常に監視している。
侵入者が有ればサッと近づき、違うと分かれピタリッと止まり、又旋回。

銀ヤンマの飛行する姿はあのステルス機、
無音の無人探査機でも敵わない。

だから最初の一匹を捕まえるのが大変なのだ。
後はこいつを囮に簡単に捕まえられる。


捕まえ方が面白い
次回へ










2013年2月7日木曜日

ウンチの切れ目 3

不思議 発見

ウンチの切れ目 3

お袋が、「はぐろ(屋号)のばあちゃん、しもの始末ができねくなって
寝たきりになったったてぁ」(田舎弁)

子供の頃、野鳥を飼い、鶏のひよこを飼いしていた頃を思い出す。
お尻に糞がつき始めたりすると死んでしまう。
これは人間も同じか。

野生の動物だけではないが人間以外はトイレットペーパーを使わない。
なのにお尻は何時も綺麗である。

うさぎの糞


ももんがの糞





人間は本来の食い物を食っていないのではないか。
先に書いた、牛などは実に綺麗である。














2013年2月6日水曜日

ウンチの切れ目 2

不思議 発見

ウンチの切れ目 2

一回目ウンチの切れ目から暫らく経っています。

さて、
トイレットペーパーが要らないほど綺麗にウンチが出る事が有る。

ウンチをしている間、終わりの用意をする。
トイレットパーパーを3回拭く分用意し膝の上に置く。

綺麗にストンと出た感じがした。
わずか30秒ほどで、スッキリ終わる。

一回目、拭く。
見る、付いていない。

何か徳をしたような気に成る。
だが残りの二回分のトイレットペーパーも結局は流してしまう。
使わないのだから畳んで戻して置けばいいのに
次の人が悩むだろうなと想いつつ、つい流してしまう。

こんなにスッキリ出た日は、宝くじをつい買ってしまう。





気がついた。
こういう日は「ウンが付かない」のに買ってしまった。













2013年2月5日火曜日

べっちょん とげたったー

日本田舎話  42

ほととぎす (田舎で、ほととぎすの別名は無かった?)

旅行に行っても、釣りに行っても山に近い宿に泊まった時は
夜明け少し前に起きる。
浴衣姿でサンダルを履き、朝露が残る道をタバコと
缶コーヒーを持ち、ゆっくり歩くのが好きだ。
何気なく草木を見ながら、大きな木を見上げながら、
足元に咲く小さなスミレや小さい黄色の花を見ながら、
自然はいいなーと噛み締める。
俺は今、なんでここに居るのか、どうして生きているのかとも時折考える。

だが、まだ薄暗い朝霧に包まれた山の中から最初に聞こえてくるホトトギスの声、
遠くに近くに聞こえてくると田舎を懐かしみながら、我にかえる。

由緒正しい血統書付きの雑種で育った私は、
べっちょん トゲたったー べっちょんトゲたったー
                  いててー いててー いててー
と鳴くと教わった。

ホトトギスの声が聞こえると、ニヤリとしながらチョット恥ずかしくもなる。

鳥にも方言があるようで
べっちょん トゲたたっちゃったー べっちょん トゲたたっちゃったー
   べっちょん トゲたっちゃったー     いててー いててー いててー」
と鳴く地域も有る。


田舎で育たった私には、「トウキョウ、トッキョキョカキョク、、、、、」
とは聞こえてこない。

雨が降って来た だいこんぼしゃ濡ーれる、、、、、」といい、
誰に教わったのか。

親に教わったのでは無い事は確かである。

次にうぐいすが鳴き、セミが「ジィッジー、」と始める頃は宿に帰り朝飯と成る。





こんな歌もあった。
たちまち黄色くなるむつおのぱあーんんつー(このつは尻上がり)
たちまち黄色くなるむつおのぱあーんんつ(さいごは下がる、つ)
(何故むつおなのか、おむつのことかな?)



雑記、
鳥もいろいろ方言があるのには驚く。
鶯などは特にそうだ。
箱根産が一番いいとされているとかだが。
地方によっては、「ホーホケキョー」ではなく、「ホーホケケコ」とか「ホーコケッコッコ」
みたいに鳴く鶯もいる。
朝早くから鳥の声を聞き、観察するとおもしろい。


2013年2月4日月曜日

くじら汁

日本田舎話 41 

くじらの粕汁



塩鯨、皮の部分






寒くなると無性に食いたくなる。

鯨の皮の部分の脂身。塩をまぶしてある。
調べたら今は100g1000円くらいする。
高くなったものだ。

この鯨を1,2cmに切り、芋がらとかニンジン、その他適当に野菜を入れ
味噌を少々、最後に酒粕を入れて出来上がり。

鯨は黒い川の部分と反対側の部分が旨い。
特に浸かりすぎた、少し黄色くなっているところが旨い。
歯ごたえが数の子のような感じがする。

中間の白い部分は柔らかく余りうまいと感じない。

体は温まり、飯は何杯でも食える。

なつかしい。




















2013年2月3日日曜日

カラコ  十二講

日本田舎話 40  

カラコ  十二講?

薄ら覚えではある。毎年一回。
何の祭りなのかさっぱり記憶にない。
ただ、小学生、中学生5~6人が、まだ雪の有る時期に山に入り、
鍋を持ち、煮炊きしたものを食って帰ってくる。
「カラコ」という言葉だけが脳裏を過ぎる。



絵:年金酒場さん
男の子だけっだった。
切り出しナイフ、ナタを持ちターザンみたいな遊びをした。
木の棒とか笹竹で箸を作った。

子供だけなのに、よく「火」を焚くことを許していたものだ。

ウドの芽も、昨年枯れた茎の根元に有り、掘り起こしたら
大人の親指ほどで白い部分多かったことも覚えていいる。

こんな行事は今は残っていないだろうな。

あー 懐かしい!!

2013年2月2日土曜日

ワラ・藁ぶとん

イワナ釣り 
越後名物 藁ぶとん


新潟にイワナ釣りに行く。すると
小出から越後須原に行く途中(国道252号線沿い)、この看板がある。
正確には行く途中ではなく、帰りの途中に見えた。
縦書きだったか横書きだったか覚えてないが有った。
印象にあるので標語だけはうっすら覚えている。
「越後名物(新潟名物)、健康わらぶとん」だった気がする。




 私が小学校に上がるまで両親がこれで寝ていた。
縄を作る時にワラをすく、この時の要らないほうのワラである。


 何時も晴れた日は干していた。
干しあがるとそれは大きく膨らむ。
これに飛び乗るのが好きだった。
フカフカでワラの匂いがする。両親の匂いだった。

思い出す。


戦争時の戦艦の乗組員のベットに、形状は違うだろうが
使われていたようだ。




2013年2月1日金曜日

野沢菜 からしあえ

日本田舎話 39

からしあえ

漬け菜(野沢菜)のかぶ




絵:年金酒場
  






漬け菜の蕪の部分だけを塩漬けにしておき
食うときに適当な大きさに切り「からし」と和えて出す。

蕪によっとはカスカスのものも有った。

今は、表面が赤くなく白いものも有るようだ。

とても辛くて珍味ですよ。
もう一度食いたい。