2013年1月12日土曜日

雪樋  コスキ コースキ

日本田舎話 33

雪樋(ゆきとよ)  木鋤(こすき、コースキ)

今年の雪国は大変である。

思い出した。
Aが雪とよ、長さ二間くらい。
Bがコースキである。
どちらも木で作ってある。
コースキは雪が載りやすいよう片面が少しへこんでいる。
へこんでいるのが高価なようだ。


二階建ての屋根を描いたつもり。

田舎では「雪堀り」という。
一般にいう「雪下ろし」ではない。

まともに雪下ろしをしていたら、一階の窓が全部塞がってしまう。
そこで窓の部分は掘らなければならない。
だから「雪掘り」なのだ。

なるべく遠くに雪を持っていくためにこの「雪とよ」がある。
便利な道具である。
昔はどの家でも梯子と雪とよが二階の軒裏に横にして備えてあった。
コースキは角シャベルくらいの大きさだ。

豆腐を切る容量で縦にさっと切れ目をいれ横手前から突き刺し
雪とよに載せる。
慣れてくればこの道具の方が早い。
使い込むと角がとれ丸くなってくる、すると子供用の道具となる。

雪ほり、若手のいない家では、多い年で20万円くらいかかる。
今年はこの金額をはるかに超えるのではないかな。
早く雪対策を行政で考えないと大変だ。

ボランテアの人が頑張ってくれているようだが、地元の人もやる気が有っても
自分の家の雪掘りをしなければならないので手が廻らないようだ。

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