イワナ釣り 岩魚
あかっぱよ ③
イワナ釣りから少し離れている。
青森での「ハヤ」の事が気になり研究してみた。
春の連休、田舎に行くことになった。
目的は、「木々の芽吹きを見に行こう」だけである。
野山はまだ残雪が1mは有る。
芽吹く木々は目にしみる、焼きつく。
熊や野ウサギでなくても食ってみたい心境になる。
田舎で育ち都会に出てきた仲間に、この匂いと若葉を
届けてやりたい。
ヒョットしたらイワナ釣りもあるかと、上州屋でミミズとブドウムシを
リュックに忍ばせていた。
その日は近所でフキノトウを取りに。
夕飯はほうれん草と混ぜたものが出てきた。
うまい、「春だー、春が来たー」と叫びながら酒のつまみ。
ほうれん草で苦味は薄まっているがごはんのおかずには成らない。
川原にコゴミが沢山出ていたが採らなかった。
翌日は案の定イワナ釣り、イワナが釣れる場所までは車で一時間は掛かる。
途中から雪が多く、車はストップ。諦めて帰ってきた。
家の近くでハヤ釣りに成った。
釣れる、釣れる。
イワナ釣りの仕掛けだといくらでも釣れる。
私はほとんど錘を付けない仕掛け、だが深場に入れたいのでガンダマを一つ付けた。
でかい、30cmはあろうアカッパヨが釣れた。
先に釣ったハヤをビクからだし腹を割こうとした。
綺麗だ、昔のハヤと違う。
ビクの効果を改めて知った。
ビクに入れたハヤは黒い部分が緑色の光を放っている。
子供の頃は、釣れるとバケツの中に入れることしか知らない。
すぐに死に白くなり、鶏の餌にしかならなかった。
捌いた後ビクに戻せれば同じことに成ると思った。
カンカン照りの石の上に載せて干した。
そのままにしておき、又釣り始める。
帰りに干したものを手に取った、青光りは残っていた。
腹を裂くには、釣ったら早ければ早いほど青光りが残ることも分かった。
後で釣ったものは家に持ち帰り捌いた。
今度は竹竿に紐の輪っかで吊るしてある洗濯バサミにシッポ挟み釣るした。
腹に少し塩を振り、川原で干したハヤも同じようにもう一度干す。
吊るした後、腹は爪楊枝で拡げる。
2時間の釣りでは有ったが二人で32尾はいた。
洗濯バサミに挟み切れなかったのはザルに入れ干した。
4時頃に成り、早めの晩酌の支度。
ガスコンロのサカナ焼き部分に水を入れ、口火の大きさの火で焼く。
半分焼くのに一時間は掛かった。
残りは冷凍した。
早速乾杯。
旨い、生臭くない。ハヨがこんなに旨いとは知らなかった。
「青森の人のハヤを釣る訳が分かった。」
今では川魚を焼いて食うには
ハヤ→イワナ→ヤマメの順番かなと私は思う。
当然、ビールジョッキに大き目のハヨを入れ骨酒にして飲んだ。
二回目の継ぎ足しの酒はヤマメと同じで白く濁った。
骨酒はイワナに勝るものは無いとも思ったものだ。
子供の頃の
ハヤつかめ、ビンドウ?
次回へ。
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