2013年1月9日水曜日

あかっぱよ ②

イワナ釣り 岩魚

あかっぱよ ②

イワナ釣りから少し離れる。

青森で「ハヤ」の事を聞いたので暫らく研究してみたことがある。

幼少の頃はこの「あかっぱよ」釣りが主流で有った。



あかっぱよ
田舎では魚の事を「ヨ」、ハヤの事を「ハヨ」、赤くなるハヤは「アカッパヨ」と呼ぶ。
少し小さい小川に多くいるハヤを「ドロッパヨ」と呼んでいた。

家から歩いて20分で川に着く。
途中まで民家は有るが中ほどから田んぼが広がる。
橋を渡ると対岸にはお寺しかない、じゃり道である。
橋より下流100mに2m程の人工の滝が有る、
そのチョット下で釣りをするのが主だった。
ところが橋の下にいつも30cmクラスのアカッパヨが見える。
大きな石の影から出たり入ったりしている、五、六匹は優雅に
「つよつよ」と泳いでいる。
こいつが釣れない。毎回この橋の上から竿を出すのだが釣れない。
餌に近づいてみては見るだけで元に戻る。
一尾だけ釣り上げたことが有る。
子供の親指ほどの大きさのメリケン粉を水で練ったものを上流から落とす。
すると食う、仕掛けに付けると見るだけだ。
ヨーシと錘を付けないで上流から流した。初めて釣れた。
小振りでは有ったが釣れた。
次の日も同じようにするが今度は釣れない。学習するのか。
お寺の守り神なのかとまでは思わなかったが、
それからは帰りに残った餌をここに投げてけ帰るように成った。

当時は木の橋だった。

子供の頃は釣るには釣るがハヤは食った事が無い。
オヤジが時折大きめの物を焼いて食うだけ。
生臭くて食えなかった。
釣った魚はバケツの中に入れるが、ほとんど死んだ。
当時はブクブクなんかある分けない。
釣って帰って生きていれば庭の小さな池に放し、死んでいれば鶏の餌に成る。
ハヤの食い方は知らなかった。
餌はミミズかメリケン粉だ。
濁った川の時はメリケン粉にイカの腸を混ぜると良く釣れた。

大人になり、初めてイワナ釣りを覚えた。
そうだこの方法で釣ってみよう。

次回へ


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