あまじ
「あまじがあって ゑっぽと ぅんめすけ くってみろ」
(いい味だ とっても うまいから くってみろ)
またまた、おふくろの声が頭をかすめた。
この「あまじ」とは食材の持つ、そのもの独特の素材の味のことを
おふくろは言っていた。
レタスはレタスの持つ味、ダイコン、ナス、全てそうだ。
最近、野菜も糖度が増し野菜の持つ本来の味、「あまじ」が分からなくなって来た。
トマト等は特にそうだ。今のトマトは私には甘すぎる。
だから私は家庭菜園をしている人がいたら、青いトマトを譲って欲しいと頼む。
この方がトマトの持つ本来の味がする、昔食ったトマトの味がする。
キューリもそうだ。黄色くなったものを皮を少し削り(全部でない)塩を掛けて食う、
すると太陽の味がしてこれも又うまい。
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昔のトマトはごっつくて、いびつなもだった 形も味もこれが好きだ。 |
私は、普通の竹の子などは灰汁抜きをあまりしない、
少し渋味が残っているのが好きだ。
先の方より根元に近い方が味がして食感がいい。
硬くて、噛み締めるので余計に「あまじ」が分かる。
じゃがいもをアルミホイルで巻き電子レンジでチン。
塩をつけて食うと分かると思う、じゃがいもそのものの味がする。
日本田舎話 あまじ シリーズ へ続く
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