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2013年1月11日金曜日

あかっぱよ ④

イワナ釣り 岩魚

あかっぱよ ④

ビンドウ?  缶ドウ?
イワナ釣りから かなり離れてしまったが、
思い出したことが有るので記す。


子供のおやつは一斗缶に入ったABC菓子、
同じく棒状のビスケット、煎餅が入った一斗缶に入っていた。
中身は割れていている物がほとんどで、まともな物が有ればラッキー、
嬉しくなったものだ。
多分「クズ」だけを集めたものであろう。

この一斗缶は貴重で有る。使い終わるとゼンマイ、カンピョウ等の
干したものを入れる器となっていた。
それをなんとか親から貰い、これでハヨを捕まえる。
外は錆びているが、何故か内側はピカピカ光っている。
[光っていなければ成らない。]


作り方。
① 一斗缶の下20cmを切り(深くても、浅くてもダメ)小口を折り曲げる。
② 次にフタを作る。
  木を二重にし、間に六角形の金網を挟む。(サラン網戸でも良いが訳がある) 
③ 中央に仕上がり6cm程の穴を開ける(金網で靴下の④を固定)
④ 靴下を上下に太い針金の輪を付けたものを作る。
   長さは底スレスレになるように。
   上の部分は金網③に固定する。
⑤ フタと一斗缶は、二箇所を針金で止めて置く(取り外し可能に)  



餌。
① 粉糠をフライパンで薄茶に炒る。(ハヤの毛ばり釣り時のまき餌にもよい)
② 粘り気の有る土に混ぜる。
③ おにぎりの半分くらいの物を5個作る。
  (この餌はドジョウを捕まえる時、筒の中に入れても良い。)

又は生サナギをそのまま炒って使う。

仕掛け方。
① 川の中の大き目の石を探しその下流に、流れを考慮して沈める。
② 缶の廻りに石を寄せる。
③ フタの上にも石を載せる
  木枠なので浮くことが有るので大きめの石を角に置く。
  (金網の方がいいのだ)
④ 夕方仕掛け、朝取り行く。

中が光っているので一匹入ると万華鏡のように成り
沢山仲間が入っているように錯覚すのだと教わった。

これの仕掛けは効果が有る。
二十尾以上つかめたことが有る。
持ち上げた時「ガーシャ、ガシャ、ガシャ、ガシャ」となった様子が思い出される。


2013年1月10日木曜日

あかっぱよ ③

イワナ釣り 岩魚

あかっぱよ ③

イワナ釣りから少し離れている。
青森での「ハヤ」の事が気になり研究してみた。

春の連休、田舎に行くことになった。
目的は、「木々の芽吹きを見に行こう」だけである。

野山はまだ残雪が1mは有る。
芽吹く木々は目にしみる、焼きつく。
熊や野ウサギでなくても食ってみたい心境になる。
田舎で育ち都会に出てきた仲間に、この匂いと若葉を
届けてやりたい。


ヒョットしたらイワナ釣りもあるかと、上州屋でミミズとブドウムシを
リュックに忍ばせていた。

その日は近所でフキノトウを取りに。
夕飯はほうれん草と混ぜたものが出てきた。
うまい、「春だー、春が来たー」と叫びながら酒のつまみ。
ほうれん草で苦味は薄まっているがごはんのおかずには成らない。
川原にコゴミが沢山出ていたが採らなかった。

翌日は案の定イワナ釣り、イワナが釣れる場所までは車で一時間は掛かる。
途中から雪が多く、車はストップ。諦めて帰ってきた。

家の近くでハヤ釣りに成った。
釣れる、釣れる。
イワナ釣りの仕掛けだといくらでも釣れる。
私はほとんど錘を付けない仕掛け、だが深場に入れたいのでガンダマを一つ付けた。
でかい、30cmはあろうアカッパヨが釣れた。
先に釣ったハヤをビクからだし腹を割こうとした。
綺麗だ、昔のハヤと違う。
ビクの効果を改めて知った。
ビクに入れたハヤは黒い部分が緑色の光を放っている。

子供の頃は、釣れるとバケツの中に入れることしか知らない。
すぐに死に白くなり、鶏の餌にしかならなかった。

捌いた後ビクに戻せれば同じことに成ると思った。
カンカン照りの石の上に載せて干した。
そのままにしておき、又釣り始める。

帰りに干したものを手に取った、青光りは残っていた。
腹を裂くには、釣ったら早ければ早いほど青光りが残ることも分かった。

後で釣ったものは家に持ち帰り捌いた。
今度は竹竿に紐の輪っかで吊るしてある洗濯バサミにシッポ挟み釣るした。
腹に少し塩を振り、川原で干したハヤも同じようにもう一度干す。
吊るした後、腹は爪楊枝で拡げる。
2時間の釣りでは有ったが二人で32尾はいた。
洗濯バサミに挟み切れなかったのはザルに入れ干した。

4時頃に成り、早めの晩酌の支度。
ガスコンロのサカナ焼き部分に水を入れ、口火の大きさの火で焼く。
半分焼くのに一時間は掛かった。
残りは冷凍した。

早速乾杯。
旨い、生臭くない。ハヨがこんなに旨いとは知らなかった。
「青森の人のハヤを釣る訳が分かった。」

今では川魚を焼いて食うには
ハヤ→イワナ→ヤマメの順番かなと私は思う。

当然、ビールジョッキに大き目のハヨを入れ骨酒にして飲んだ。
二回目の継ぎ足しの酒はヤマメと同じで白く濁った。

骨酒はイワナに勝るものは無いとも思ったものだ。

子供の頃の
ハヤつかめ、ビンドウ?
次回へ。


2013年1月9日水曜日

あかっぱよ ②

イワナ釣り 岩魚

あかっぱよ ②

イワナ釣りから少し離れる。

青森で「ハヤ」の事を聞いたので暫らく研究してみたことがある。

幼少の頃はこの「あかっぱよ」釣りが主流で有った。



あかっぱよ
田舎では魚の事を「ヨ」、ハヤの事を「ハヨ」、赤くなるハヤは「アカッパヨ」と呼ぶ。
少し小さい小川に多くいるハヤを「ドロッパヨ」と呼んでいた。

家から歩いて20分で川に着く。
途中まで民家は有るが中ほどから田んぼが広がる。
橋を渡ると対岸にはお寺しかない、じゃり道である。
橋より下流100mに2m程の人工の滝が有る、
そのチョット下で釣りをするのが主だった。
ところが橋の下にいつも30cmクラスのアカッパヨが見える。
大きな石の影から出たり入ったりしている、五、六匹は優雅に
「つよつよ」と泳いでいる。
こいつが釣れない。毎回この橋の上から竿を出すのだが釣れない。
餌に近づいてみては見るだけで元に戻る。
一尾だけ釣り上げたことが有る。
子供の親指ほどの大きさのメリケン粉を水で練ったものを上流から落とす。
すると食う、仕掛けに付けると見るだけだ。
ヨーシと錘を付けないで上流から流した。初めて釣れた。
小振りでは有ったが釣れた。
次の日も同じようにするが今度は釣れない。学習するのか。
お寺の守り神なのかとまでは思わなかったが、
それからは帰りに残った餌をここに投げてけ帰るように成った。

当時は木の橋だった。

子供の頃は釣るには釣るがハヤは食った事が無い。
オヤジが時折大きめの物を焼いて食うだけ。
生臭くて食えなかった。
釣った魚はバケツの中に入れるが、ほとんど死んだ。
当時はブクブクなんかある分けない。
釣って帰って生きていれば庭の小さな池に放し、死んでいれば鶏の餌に成る。
ハヤの食い方は知らなかった。
餌はミミズかメリケン粉だ。
濁った川の時はメリケン粉にイカの腸を混ぜると良く釣れた。

大人になり、初めてイワナ釣りを覚えた。
そうだこの方法で釣ってみよう。

次回へ


2013年1月8日火曜日

あかっぱよ ①

イワナ釣り 岩魚

あかっぱよ ①

若い頃
先出の釣りの先生達と四人で一泊釣行。
朝早く羽田に着きプロペラ機(YS11)で秋田空港へ、
そこでレンタカーを借り青森を目指す。
海岸を走る。途中、八郎潟、能代を過ぎしばらくすると
右手奥に行く道が12湖とか、日本キャニオンへと有る。
そこを通り過ぎると少し大きな川が見えた。左150mは海。
右に車を止め、直ぐに釣り。
いきなりヤマメがヒット。あごひげが濃い大きな物。まるでシャケの形相。
次のポイントは又ヤマメと思いきやバラシ、同じポイントで何回投げてもバラシ。
八投目でやっとヒット。ヤマメの合わせがヘタである私。
今思うとあの辺サカナは擂れてないのか何度でもトライしてくる。

100m上流に大きな青とん淵、深さは三メートルは有り、底が見える。
一同ビックリ。水族館に成っている。ヤマメとイワナが混生してウジャウジャいる。
しかも大きい。岩魚はヒレ先が白くなっているから分かる。
見える魚は釣れないと。ここでは誰もヒット無し。
水の落口で先生ヒット、大きなイワナで有った。

時間が無いことで一時間も釣っていない。

宿に入り、聞いた。
河口近くで5、6人釣っている人がいたが何を釣っているのか聞いた。
「ハヤ」だと言う。
この辺の人は川魚ではハヤが一番と言う。
またまたビックリ。
ヤマメ、イワナの方がうまいと思うのだが。

  次回へ。




この青森の奥に、秋田美人、新潟美人、金沢美人の発祥地が有ると聞いた。
これもビックリ。



何美人かな