2012年9月30日日曜日

百円 竿 ⑫

タナゴ釣り  タナゴ竿 ⑫
百円ショップ」 シリーズ 9  竹箒



全   長:675mm
仕舞寸法:353mm
二本継ぎ

継ぎ部分:ステンレス

手元:竹、カシュウ塗り
竿尻の妻:アクリルにカシュウー

継ぎ:メス部分の補強:絹糸下地
何度も塗ったので少し重たくなった。
カシュウーは黒に、少し赤を混ぜた。
仕上げはウレタンを数回塗りの上、研ぎ出し。


撓りよさ 伸びてまたなお あじのよさ



2012年9月29日土曜日

父 菊

川柳 短歌

菊  父
菊を見るたびに、父を思い出す。
特に三本仕立ての菊の鉢が目に浮かぶ。

父思う 三筋の菊の 花火かな




②



 菊の香の 酒の肴で 父思い
 (居酒屋での菊の花の酢の物、
モッテノホカ(山形)を食べると思い出す。)



一本の茎から3本に分け、高さを合わせるのに苦労していたようだ。
確か、伸びすぎた茎には針を刺し養水を抜き、成長を抑えるとか、
一番下の葉は枯らさないようにとか聞いたことがある。
雨が降ると、外に置いた鉢をガンギに入れるようにと電話が有ったものだ。
一度、特選を取った事があったかな。



写真①、③) 花の写真様
www.kiy2.com/index.html リンク先
 

写真②) ぱたくそ様


2012年9月28日金曜日

女の 立ちション

不思議 疑問

日本田舎話⑦    

女の立ちション
小便器は朝顔と言って、木で出来ていた。
台形の木箱を逆さにした形だった。
幅は上の方で60~70cm位。
これを使って小便をしている若い女性は見たこと無いが、
おばあちゃん達は、後ろ向きに成り、けつを捲くり上げ器用にしていた。

当時は別に不思議とは思わなかった、
当たり前だと思っていたのだろう。

次に話す、雪道でのションベンもそうである。


こんな感じだった  記憶はあいまい


雪が降ると隣の家までカンジキで朝早く雪踏みをし、歩けるだけの道幅を作る。
隣の家は又その隣の家までと踏み固める。どこまで踏むかは暗黙の了解で
決まっていた。

この雪道の、脇の新雪に小便をすると実に気持ちがいいものだ。
雪国ならではの特権だ。

字を書くもよし、一箇所を狙って深い穴を作るもよし。

今日は薬を飲んだから色が違う等の、健康状態のチェックにもよし。

朝晴の新雪の上を、富士山の絵を描くも、これまたよし。

たかが小便いろいろ役立つものだ。

絵を描いたときは薄まるのから、さほど気に成らないが、
一箇所に穴を開けた場合は、かなりの穴が空く。
自分の鼻くそと靴下の匂いは気に成らないが、他人のものは嫌なものだ、
これに似ている感情になる。
でも、大人の空けた大きな穴は感心するときも有った。

新雪や への字もの字の 筆の跡
へのへの もへじ、もの字までは書けるのだが、足らなくて後が続かない)




女がしたか、男がしたかを見分ける方法が有る。

簡単なことだと、先輩に教わった。
女は、まず絵は描かない。
真下に穴が開いているのが女。
斜めに開いているのが男であると。
先輩も誰に聞いたのだろうか、何故か納得が出来た気がした。

シャーロックホームズさんなら簡単に判るのかな。
あーら不思議、みんなで考えよう。

今は思う。
昔の女性は器用だったのか
なにかコツが有るのか、どうして立ションが出来たのか。
今は不思議でならない。

現在の代々木の競技場にはこの女性用立ちション便器があるそうだ
壊す前に誰か写真を撮って、、、、。

年を取るといろんな事を思い出すものだ。


 富士やまの 初冠雪に のの字入れ
 
気持ちがいいだろうな!!!。


失礼しました。

2012年9月27日木曜日

イワナ 謎の橋

不思議 疑問

イワナ釣り 調査


謎の橋

あれから 32年後

32年前この渓で岩魚を5尾捕まえた渓。
一度も車が通ったことがない橋の下。


32年後
右側が謎の橋、渡ると道が無い、
手前が道
萱ではなく、今は草木が生えていた。



32年後
下から見た橋
右側は山である。山道も無い。


以来、この沢に入りたいと思うが分からないまま32年経った
三年前あの沢にもう一度行ってみたいね、と話をした。
文明の力で調べて貰った、グーグルアースで調べたのだ。
今では橋より100mほど手前を左に大きくカーブし、舗装してある6m道路に
変わっていた。当然ここから入る橋までの道は草と木で覆われ分からない。
感と地図をたよりに草木を掻き分け入る。
橋が見えた、良かった!。有った。

橋の上から覗くと当時の渓相とは少し違うが、淵に相変わらず
悠々と泳ぐ岩魚が数尾見えた。大きい!、調査しに降りた。
竿を出すが釣れない。
あのときの様にタモ網を持ち一尾捕まえた。48cmは有った。
まだ大きいのは7,8尾は確実に居る。
居る事が分かったので今度はこれを放流した。
何故か持って帰る気はしなかった。

あの頃の懐かしさを、噛み締めながら一腹。
旨いタバコだった。又数年後、調査に来ることにした。
多分、地元も、他の釣り人も誰も知らない場所だと思う。
秘密にし、大事にしたい。

今も思う、この橋は何のために造ったのだろうか、である。







2012年9月26日水曜日

相撲 日馬

川柳 短歌


千秋楽 相撲 日馬 富士

四股のよさ 品格の良さ 味のよさ 
      すもうの夜明け ひうまに託す
















アナウンサー
行きつけの居酒屋で、千秋楽を見ていた。
NHKのアナウンサー面白いことを言った。
日馬富士が控えている廊下での様子を実況した。
昨日と同じ姿ですねー」。

これには参った。
力士は他にどういう姿で出てくるのだろうか。
(違う意味で言ったことは分かっていたが、、、。つい笑った。)

飲んでいたビールを思わず噴き出してしまった。


私は相撲があまり好きではない。
外国人力士ばかりの優勝であまり興味は無かった。
そればかりではない。
張り手が多い、立会いの時両手を着けない。
賞金の貰い方たが下手、お金を貰うときは威張った様な、変な貰い方をする。
蹲踞(そんきょ)の時わざと遅れて相手に合わせない。
品格がまったくない、頂点に立つ人の姿ではない。
そう、見ていて「いらいら」するからだ。

だが、昨年の春場所から突然好きになった。
日馬富士を見たからだ。
なんとなく品が有る。四股の踏み方が綺麗だ。
張り手も有り、たまに手を突かないことも有り、
たまに賞金の貰い方に、あの地方独特の貰い方もすることがある。

だが、今度の千秋楽のような賞金を頭に着け、見ていてホッとするような
ドキッとするような仕草の時もある。

何よりも相撲が面白い。この人は直ぐ横綱に成ると思った。

と、まったく素人の私が思った。

それからこの居酒屋では日馬富士の取り組みだけ、真剣に観るように成った。
日本人力士が出ると応援するが、この人だけは心から勝って欲しいと
思うようになった。

前回の優勝より今回は何より良かった。
体も一回り大きくなり、一生懸命取り組む姿が何より伝わって来た。

ゴリラで言えば、シルバーバックと化した様相である。

横綱に成ったらもっともっと、日本人より日本人らしい、品位のある相撲取りに
なって欲しいと思う。

綺麗な相撲に期待したい。

がっぷり四つ連発で頑張ってもらいたい。


最後に
「親方の指導で優勝できた」。
この言葉がまだ私の耳たぶに有る。



2012年9月25日火曜日

のべ竿 ルアー 3

イワナ釣り 岩魚

変わった渓流釣り

のべ竿 ルアー

バカちょん釣り③

バカちょんルアー




アクセサリー屋のパーツショップで買ってきた。
適当に切り刻んでみた。

こちらも硬いので穴の処理はしていない。

黒蝶貝である。適当な大きさで切り売りしている。
1000円も出せば十数個買える。


アワビも良かったが、こちらの方が良かった。

イワナが出る確率は高かった。





♪ ♪ ♪  い、い、いーわな こい
            そっちの かーいは ゆーるいぞ
                こっちの 色貝 わーかいぞ
                        い、い、いーわな 来い ♪ ♪



2012年9月24日月曜日

いたずら 郵便

不思議 疑問

日本田舎話⑥   いたずら 

郵便屋さん  
私の育った由緒ある田舎では、朝早く夜中に積もった雪を踏み固め、
雪道を作る、これが一日の始まりである。

カンジキを履き、小刻みに歩き隣家の玄関近くまで行く。
どこまでとは決まっていない。隣がまだ起きてこなければ少し長めに踏む、
暗黙の了解である。
人がすれ違い出来る程度の幅で踏む。往復を2回程である。
片足、を一筋とすれば4筋出来ることに成る。
雪が多いときは重労働で、時間もかかる。

郵便屋さんが来る時間を見計らって、この道に落とし穴を作る。
40cm角、深さ30cm位の穴だ。
まず穴を掘り、これに合う蓋を作る。よく踏み固めた雪をスコップで
掘り起こし、厚さ6cmくらいに薄くしこれを蓋にする。
継ぎ目は判らないようにうまく隠す。

あまり深くすると危ない、浅いと面白くない。
丁度長靴が埋まるくらいの大きさだ。
足が埋まると、長靴に雪が入る計算。

これだけでは面白くないので、1.5mくらい先にもう一つ作る。
せっかく長靴の中の雪を出し、歩き始めた頃もう一つに落ちるという仕組みである。

2階の窓からこれを見ていて、大笑いするので直ぐばれる。
「こらー!!」となる。

知っている郵便屋さん(隣のあんにゃ)だから、引っかかった本人も大笑いする。

遊びが限られている冬、こんな遊びで一日が始まる。


もう少し狭く踏む


津南新聞 1月13日号
もう少し広く



新雪に小便をすると実に気持ちがいいものだ。

けがれなき この新雪に 我れ印す


2012年9月23日日曜日

川柳 短歌 子孫

川柳 短歌 狂歌

孫 ⑥

 手をとりて つれていってよ さかなくん 










亀にのり つれていってよ 竜宮城 











2012年9月22日土曜日

のべ竿 ルアー 2

イワナ釣り 岩魚

変わった渓流釣り

のべ竿 ルアー

バカちょん釣り②

ルアーロッド5ft用に作ったが、
バカちょん釣りで使ってみた。
結構追いかけてくれる、釣れる。

アワビの殻で作ったが簡単であった。
研いて、切って、穴を開けるだけ。
小さいアワビ一個から
気に入ったのが二個出来た。


 



ワイヤーブラシをルーターに付けてで研くと綺麗に成り光る。
そのままだと特に外側が汚れているが、ビックリするほど綺麗に成る。
研き始めは(写真B、上)茶色の部分が見えてくる、もうちょっと研くと光る綺麗な
部分が見えてくる。
でも研きすぎないで、茶色の部分を残して模様を付けてもいい。
名前を彫ってもいいかな。

余ったので造ってみた、大丈夫釣れた。
けっこう光る。
穴の部分の補強にとドーナツ型の金物を買って来たが、付ける時に貝が
割れてしまうので止めにした。

補強無しでよかった、アワビは硬く強い。
今まで釣っていて、ここが原因で割れたことがない。

大物を釣ってないこともあるが。




サザエの殻で造ってみたがダメだった。
穴を開ける時割れる。もろい。
サザエの蓋も、研くと色は綺麗でいいのだが
割れてダメだった。


アワビ見て 隣のサザエに ついチョッカイ



2012年9月21日金曜日

タナゴ竿

タナゴ釣り  タナゴ竿 ⑪



己が竿 痘痕も笑窪 世界一

一番~六番:笹竹

穂先:竹ひご(〇州屋)

継ぎ手部分:ラメ (百円ショップ)



全  長:800mm
仕舞寸法:124mm
7本継ぎ



竿尻:人工真珠












2012年9月20日木曜日

どんぐり 党首選挙

川柳 短歌 狂歌


党首選挙


どんぐりや 四っつ五つと 壇の上
      灰汁(アク)の無いクリ 残りどうする  


足成さん













どんぐりを四つ(四人)、五つ(五人)選んで、壇の上に並べてはみたのだが

灰汁がので、逆に、どうして食べたらよいのか解らない。

ましてや残ったどんぐり、このままだと私たちも国民に捨てられてしまうと。





みな、どんぐりの背比べ  かな


2012年9月19日水曜日

雀 罠

不思議 疑問

日本田舎話⑤  雀、

これも本当の話

雪の積もった日。
ざるを斜めにし、棒に縄を付けた仕掛け。
下に籾殻と米。
縄は家の中まで引き込み、じっと待つ。

雀が下に来たとき縄を引く。
なかなか摑まらない。

半日がかりでやっと捕まえた、急いで罠まで行く。
今度はざるの中に入った雀を出さなくてはいけない。
これがうまく行かなかった。
雪のデコボコで隙間から逃げたのだ。
結局、ざるで捕まえたことは一度もなかった。











先輩におもしろい話を聞いた。
飯粒を酒に浸し一晩置く、これを撒いて
雀が酔っ払ったところを捕まえる。
おやじの酒でこれをやったがダメだった。
全て食って逃げられた。


これでは良く捕まえた。
農家のガンギに籾殻が山ほど入っている。
僅かに中身の入った籾を狙って、ここに雀が入る。

この籾殻は、春先に田んぼの雪の上で燃し薫墨を作る。
これを雪の上に薄く撒くのだ。
雪が早く融けるのと、田んぼの肥料にもなる。一石二鳥なのだ。
このガンギ、冬は雪の保護用の板で囲われていた。
雪国では主に、1階の窓に使われている。
雪が積もるたびに下から板を積んでゆく。
又、雪が降らなくなり積もらなくなったら上から外す。
なかなか便利なものである。
雨戸の溝を縦にしたようなところに、上から板を入れる。
「ハメ板」と呼んでいた。今はこの戸溝の部分は木ではなく
コの字かL字形の鉄筋に代わってきている。

朝早く、ここに行くと雀が100羽近く入って、
チュン、チュン激しく鳴いている。
初めは斥候が必ず2、3羽は空いた羽目板の上にいる。
これがみんな中に入るのを見計らって、
そっと近づき羽目板をコンコン。
すると中から一斉に飛び出す。
これの風切り音はすざましい。「ブァー、バサブゥァー」
ヒッチコックも真っ青。
すかさずタモ網で左から右に振る。
一箇所で構えて待っていると入らない。

多いときは5、6羽は網に入る。

勢いで雪にタモ網を伏せる。











この雀を食うわけでもない、ただ捕まえるのが楽しいだけ。
捕まえた雀は、針金の骨組みで作った、
六角形の菱形をした金網の鳥かごに入れる。
餌は鶏の配合飼料。一日二日すると雀のくちばしの付け根が
逃げようとするので、血だらけに成る。
可哀想なので3日もすれば離す。

ある日、この籠を木にぶら下げていた。
夕方みると数が減っている。おかしいなとよく見たら、
頭が無いのが一羽死んでいた。

不思議であった。

翌日犯人が分かった。モズである。
外の木に籠を吊るしておいた。
昼ごろ、あまりにも雀が暴れるので気がついた。
同じような大きさの鳥が、籠に摑まりぐるぐる回っている
初めは他の雀が餌欲しさに来たのかなと思った。
その内、雀が「ギーギー」泣き暴れ、辺りに羽が飛び散った。
慌てて鳥かごの元へ、とっさに雪の塊を鳥かご目掛け投げていた。

時既に遅く、又一羽殺られた。

モズと言うものは鳥かごに入って飛び回る雀をよく捕まえ、
食っちゃうものだと感心した。

これでは全部食われると思い、すぐに雀を逃がしてやった。


     もず(百舌鳥)
      嘴が鋭い
  スズメより一回り大きい
いろいろな鳥の泣き声を真似るらしい、だから百舌。
足成さん











こんな捕まえ方もした。
出窓の隙間
雛を育てるには狭すぎるのか、秋から冬のねぐらとして
ここを番い?で利用する。
寝静まるとガサガサ音がするので分かった。

出窓の屋根と袖壁の隙間。

夜、8時頃、事を始める。

この僅かな隙間をタモ網でそっと塞ぎ「トントン」叩く。
すると中から雀が飛び出してくる戦法。

タモ網に入ったらすかさず下にズルズル引きおろし捕まえる。
何故か二羽入る。

やはり捕まえるのが楽しいイだけ、2、3日すれば逃がしてあげる。












子供に頃はいろんな遊びをしたものだ。

♪ ♪ うさぎ おいし ではなく

♪ ♪ ♪ すずめ つかめー かの窓ー
                      ♪ ♪ ♪   てか


2012年9月18日火曜日

イワナ キャンプ 和蝋燭

不思議 発見

岩魚釣り  キャンプ カラス

和蝋燭
車でドン詰まりまで行き、やっとキャンプが出来る広場を見つけた。
薄暗く、ほぼ手探りで作業。
何度か来ているので、渓まで降りなくても
水が出ていることは分かっていた道の脇である。

ヘッドライトを頼りに、大き目の石を集め、
持ってきた炭と薪で火を起す。

アルミの鍋に持ってきた食材を入れる。

テントを張る。

ロウソクに火を点ける。

ここまでは手際がよい。

乾き物で酒を飲み始めた。
辺りは真っ暗、渓の音だけが激しく聞こえ、時折木の葉がこすれる音。
風が出てきたが、ロウソクの火を消すまでは無い。

宴たけなわ、と言っても二人きりである、コヌカ(小糠)雨が降ってきた。
ろうそくの火が一本、又一本と消えた。
三本目だけが何故か消えない、火は小さくなるが消えない。

消えた方のろうそくに火を点けるが直ぐ消える。
よく見た、消えないロウソクと比べた。
消えてないのは和ロウソクだった。

慌ててもう一本有った和ロウソクを探し、これに火を点けた。
やはり消えない。
暗くでは有るが二本で何とか凌いだ。

ランタンは持ってきてはいたが探すのが面倒くさいのと、
ロウソクの方が雰囲気が出るのでこれにした。

和蝋燭は多少の雨にも強いのか!  日本製はすごい!!。

不思議、発見した。













雨は止み始めてきた。

二人は程よく酔い、寝ることにした。

私がシェラフを忘れたのに気がついた。
少し寒い。
ビニール袋で足を包み、背中と腹に新聞紙を入れた。
足のビニールは結構温かいが蒸れる。
K氏のシェラフを広げ二人で寝た。

男同士、同じフトンに入ったが映画の様な事は起きない。

両足を包んだビニール袋、汗を掻き冷たく感じて目が覚めた。
起きたら、私がシェラフを引っ張り、包まって寝ていた。
K氏は少し前に起き、火を熾していた。

カラス
朝方、カラスの鳴き声とガサガサと言う音は聞こえていたが
テントから出てビックリ。
前日のゴミと一緒に、夜出たゴミをひとまとめにした袋を
外に置いておいたのだ。
驚いた、中身と袋があちこちに散らばり、
ゴミ袋という原型は保っていない。
夜、たぬきが来たのかと思った。
でも可笑しい、四方に散っているのだ。

以前、犬にはやられたことが有る。
この時は皿がまるで洗ったかのように綺麗に成っていた。
食べ残しは持っていかれていたので犬と分かった。
たぬきだったら同じ事をするだろう。

直ぐ近くの木でカラスの泣き声、犯人はやはりカラスか。
でも黒いゴミ袋(この頃は黒が主流)、よく中が分かるものだ。
しかもこんな山奥にまでカラスが居るとは。

朝一番の仕事はゴミ拾いだった。

足成さん













朝食を済ませ、鍋、皿を洗うことに。
K氏は灰を鍋の中に入れ始めた。
水量の多い下の渓まで降りて洗い始める。

キャンプをするときは、決して洗剤を使わない人である。

アルミの鍋の汚れは、まあまあ落ちる。
白いプラスチックの皿も汚れは落ちるのだが、
線状に入った幾本の傷に灰が入り模様になる。
油分はまあ落ちるのでこれで良しとする。

支度をし、上を見るともう少道が続いている。
ドン詰りだと思っていた道を車で上った。
たった2,30m上った所に大きめの広場、車の折り返し点。
ここでデントを張る予定だったのに、失敗した。

寝心地の悪い狭い場所でよくテントを張ったものだ。
これからは暗くなる前にキャンプ地は見つけよう。
反省した。

釣りキチは 渓の水音 子守唄


2012年9月17日月曜日

のべ竿 ルアー 1

イワナ釣り 岩魚

のべ竿 ルアー 

変わった渓流釣り

バカちょん釣り①

「源頭ボサ釣り」のルアー竿が欲しいと調べた。
120cmの竿が台東区蔵前の手作り、
釣具店に昔有った。90cmも有ったかな。
今でも注文すれば作ってくれると思う。

お金が無く、貧乏な私には買えなかった。

私はもっと短いものが欲しかったので自分で作った。
条件1、全長90cm以下
条件2、振り出し
条件3、仕舞寸法が短い
条件4、リールは極小

出来上がったのだが、もともとルアーロッドの
捌きが下手な私は、今、練習中である。

欠点は、これに合うリールがない。
希望は、シマノのコロネットミニみたいなものが
有ればいいのだが、いくら探してもない。
市販の小さいリールを付けても、どうしても
手元が重く、バランスが取れない。
しばらく、保留にしてある。






振り出し 4本継ぎ
全長:750mm
仕舞寸歩:265mm






この竿用に、疑似餌を造ってみたが、そのままに成っていた。


小さい川でボサが被っているポイントに
どうしても下画の疑似餌を使ってみたい。
気持ちは高鳴るばかり。

そうだ、延竿でやってみようと思いつき、
二年前、ネットで調べてみたら、川釣りで一人だけいた。
やはり出来るんだ。

せっかく作った疑似餌(下の画)、私もやってみた。

3mくらいの川幅、上にはボサ、第一のポイント(左)
に投げるには難しい。淵ギリギリに浅瀬に向かって
引きずった。追っかけてきた。良し、いけると思った。

2投目、もう一度右の浅瀬から左の淵ぎりぎりに引きずる。
次に右の浅瀬の方にハの字になるよう手前に引きずった。、
再びポイントから出てきた岩魚、今度はかかった。
25cmは有った。釣れたのだ。

 竿  :七渓峰53  7段ズーム
仕掛け:ミチ糸1.5m~1m(川幅が広ければ長くする)

一昨年から「源頭ボサ釣り」では、このつり方が多くなった。

市販のスプーン、ミノーを試しても結構釣れる。

テンカラでもルアーでもないこの釣り方、
名前がないようなので私は
バカちょん釣り と名づけた

邪道なのかな?
バカにされても釣れる釣り。





文房具屋で子供あそび用のモールを買ってきた




上から3番目はアクセサリー用の鎖、金と銀
針は鮎用いかり


仮初めの 恋(餌)としりつつ 喰らい付き
     後であなたの タモ(袂)で泣く



2012年9月16日日曜日

タナゴ竿 ⑩

タナゴ釣り  タナゴ竿 ⑩



己が竿 シワ増すごとに 太くなり

手元一番:木材
二番~八番:笹竹
穂先:グラス


全  長:790mm
仕舞寸法:99mm
9本継ぎ




順番に覆輪を掛けてみました。
目が悪くなってきたので分かるように。










2012年9月15日土曜日

イワナ コツ酒 ②

イワナ釣り 岩魚

コツ酒 ②

二年前、骨酒用にと先輩のK氏が、わざわざ益子まで行き
皿トックリ(と名づけた)を注文。内二個を持ってきた。

それまでは近所の、比内鳥の焼き鳥屋に有ったコツ酒用の
トックリで済ませていたのだが、二十五cm以下の岩魚しか入らない
大きいとどうしても半分にして入れるようになる。

ある時は、大きな円皿で四十三cmのイワナ、酒は一升の熱燗で試したが、
岩魚が背中を出し、うまく岩魚の出汁油が出ない。
皿が浅い、円形なので酒が直ぐ冷める。

どうしても細長く大きいのが欲しかった。十年前から二十五cm以下は
針を飲み込んだ岩魚以外は持ち帰らなくなっていたからなお更である。

今は私もルアーを始めたのでほとんど持ち帰らない。
二人でコツ酒用の、尺前後が一尾出たら後は全てリリースする。
これ以上のものが釣れても次回の為に放流する。

昨年、待望の四十七cmが上がった。

K氏が通っていた、居酒屋でこれのコツ酒をやることになった。
焼き枯らた岩魚を持込んだ。少し「温(ぬく)め焼き」をしてもらった。
しばらく待つと、この特注の皿トックリに乗った岩魚が出てきた。
まずは一升、やかんで熱燗にした酒を頭から静かに掛ける。
シーンとなり、掛け終わるまで誰も喋らない。

二分後、出汁油がブツン、ブツンと浮き上がる。
味噌汁をよそう「お玉」で湯のみ茶碗に分け、他のお客と一緒に乾杯。
旨い!、五臓六腑に染み渡る。
あっと言う間に一升空いた。

よく、20cmから25cm位の岩魚が一番旨いと言われる。
誰が言ったのだろうか、私はでかいイワナの方が油がのっていて旨いと思うが。
ウナギの大きさも似たような言い方をよく聞く、こちらも大きい方が旨い。

飲み終わってから気がついた、岩魚が小さい。
この皿では小さく見えたのだ。
K氏に文句を言ったら、これは二尺の岩魚用に造ってもらった。
誰か早く釣って来い、と成った。

二升目の酒も熱燗にし、この岩魚にかけた。
少し味が薄くなったようだったが出汁は十分に出た。
こらも又、あっと言う間に飲んでしまった。

この時の岩魚が小さく見えたので、写真は無い。
二尺のコツ酒を楽しみに撮らなかった。

日本酒はなんでも良いという人が居るが、
高い酒の方が旨い。








花瓶の様に見える。
益子の工房も作ったことが無く、店先に並んだ
花瓶を手にとり説明をしたのでこのように成ったと言う。









幅:約50cm
奥行:18cm(ちょっと大きい)
高さ:8cm

奥行きは10cm~12cm位でいいようだ。

これに入れたら小さく感じた、47cmの岩魚だった。

釣って持ち帰るまでに2cmは縮む。
冷凍すると縮む、焼くとさらに縮むので、
釣り上げ時56cmの岩魚でもいいかもしれない。
或いは、二尺の岩魚でもいいかもしれない。










二尺の岩魚で小さかったら
この次は二尺用の皿トックリを作ってもらうことに成っている。
何時になることやら。

コツ酒や 俺が釣ったと 喉で言い
(コツ酒を飲みながら思った。)










2012年9月14日金曜日

ヨモギ  ショウブ湯 

不思議 疑問

日本田舎話④

ヨモギショウブ」と呼んでいた
の、が入る)

これは本当の話
由緒ある田舎で育った、幼少の頃。
小学校のグランドで竹棒を持ち、
年に一度、喧嘩?をしていい日が有った。

子供は多かった、各分団に別れ一斉に竹を振り回す。
私は第6分団、7,8人のグループだった。
8分団くらいまで有ったかな。

菖蒲湯の日だと思う。
2、3mの竹の先に菖蒲の葉とヨモギの葉をくくり付け
道路からは20m程の高台の小学校目指して
坂道をこれを担いで、意気揚々と上って行く。










楕円形.com














大人はいなかったと思う。夜である。

悪い先輩に教わったのか。この中にタラの芽が出る前の
木の枝を忍ばせているものもいた。ヘルメットなど無い時代だ。

翌年、真似をした。
大きな直径10cmほどのトゲン木
雪で倒れたのか横たわって生えているいる。
適度に細い枝を2、3本採って来て中ほどに入れる。
これを菖蒲とヨモギの葉で隠した。

トゲン木(トゲの木、タラの木)とよんでいた。
この芽が食えるなんて知ったのは、東京に来てからである。
当時は、トゲが有り危ないと嫌っていた。
これを採って食べるなんてことは当然無かった。
だからこんなに太くなったのだろうか。


とげん木













これを持ち喧嘩?をするのである。
ある程度叩き合うと、今年はどこの分団が強かったとか
あいつは叩かれて可哀想だったとか言いながら、
一斉にがやがや帰る。
たいしたケガをするものもいなかった。
ルールがどうだったかは覚えてない。

この年、帰りの坂道、後ろから石を投げたものがいる。
坂の中ほどにいた私の頭に当たったのだ。
左上に直撃。痛かったというより後ろから投げられたのに、
どの辺から投げられたのか弧を描く石がはっきり見えた。
不思議だった。

トゲの木を入れたのでバチが当たったとみんなに言われた。

顔中、真っ赤である、すぐさま家に帰ると、母親はすごい。

「早く裸に成って、風呂場に行って洗面器に水を溜めて
頭から掛けてろ。」である。

あの「ガバイばあちゃん」よりすごい。

結局、血が止まらず個人医院で5針縫ってもらった。

この医院の待合室、間口の広い玄関、
ガラスの引き戸を開けると20帖くらの畳敷きが広がっていた。
この奥に、木の床、木の机の診察室。その脇に寝台。
やたら消毒液の匂いがしていた。

こんな事件が起きても学校で問題にもならず、
私は包帯した頭を、勲章を貰ったかのごとく、
鼻高々で通っていた。

今も髪の毛を掻き分けると傷跡が分かる。

小学校の時は結構、医者にかかったんだなー。

今もこの祭り?は続いているのかなー。


調べてみた。
似た行事が残っていた。
新潟県の名ケ山小学校で「よもぎしょうぶ」(の、がない)という
伝統行事が残っていた。

市報とうかまちだんだんに記載されていました。
ページ中ほど下。8枚目くらいの右下。

同じように、この時使った菖蒲は(ヨモギは?)風呂に入れた記憶がある。

頭の傷に手をやる度に、思い出すこの行事。
私の育った田舎でも若し続いていたら、長く残してもらいたいものだ。


   わらんべや 素直に伸びし 菖蒲の湯 




2012年9月13日木曜日

イワナ お坊さん

私の先生 ⑥

イワナ釣り

新潟のお坊さん

今日はどの沢に行くのかと思い、支度をしていると。
酒頭先生、「今日はお寺に行こう、住職に暫らく会っていないから。」
こちらは釣りたくてしょうがないのに何を言い出すのか。
まだ酔っ払っているのかなと思う。

早く朝食を済ませ、車に道具を積み込む。
間もなく、とある寺に。すばらしい構えの造りである。

御勤めを終えたばかりなのか袈裟を羽織り、
恰幅のいい住職と細面の美人奥様が出迎えてくれた。

庫裏の玄関も立派である。

囲炉裏を囲み釣り談義が始まった。

北東側には鯉の泳いでいる池が広がっている。

少しおいて奥様、お茶を茶杓に載せ銘銘に。
最後に住職に大き目の茶碗。

奥様の仕草が違う、こういう人を「所作がいい」というのでしょう。
差し出す手の動きに無駄が無く、綺麗だなーと感じた。
遠くなく、近すぎもしない隅のほうに邪魔にならずに座り、
みんなの話を優しい目で相槌。

最初は互いに緊張して硬い話。

暫らくして、岩魚はどこの沢で大きなのが、
あの沢はもう居なくなった。等々、、、。

釣りの情報が住職に、都度入ってくるらしい。
合間にお茶をすすった。
おいしい!、お寺さんはいいお茶をのんでいるんだなー。

さて鯉釣りの話題になった。
住職の口調が変わった。
よほど鯉釣りが好きなんだなーと察した。

「私はナマクサ坊主、日曜日になると竿を出している」
「釣れてくれるなー、釣れるなーといいながら竿をだす」
「釣れると一週間悩む」 「どうしてか、どうしたのか」と、
まだまだ修行がたらんと悩むそうだ。
餌を付けなければいいのか、糸をつけなければいいのかと
思い悩みながら経を読むそうである。

ところが又、日曜日が来ると何故か竿を出している。
チャンと餌も針も付けて、、、。
一同大笑い。実に楽しい話だった。

二時間はここに居た。

あー、なるほど岩魚釣りをしているよりよかった。
今日はもう釣りをしなくてもいいとも思った。
さすがに酒頭先生!!!。 

住職、東大卒後、修行したそうです。



話題のお寺とは違いますが似ています




この後、坂本先生馬場先生酒頭先生と釣りに行った。

「源頭放流をして誰も入っていない沢が有るがそこに行こう」と言われたが、
みんな口を揃えて「違う沢にしましょう」ということになった。









追記、


昨日、ミンミンゼミが11時35分から5分啼いた。
一昨日より気温が一度低い










2012年9月12日水曜日

イワナの味

不思議 発見


イワナの味

米どころのイワナは旨い。

私と、もう35年の付き合いをして貰っている、Kさんという人がいる。
まだ、血気盛んな若い頃。新潟の小出の先、松川の支流で釣りをしていたが
釣れない。朝4時に川に入り、二人で3尾。

当日は加賀屋という民宿で一泊。
この宿は先出の坂本竜豚先生に教わった宿である。
当然、川も釣り方もここで教わった。

翌日、違う支流に入ったがやっぱり釣れない。
昼で上がり、違う所に行こうということに成った。

当時、私は独立をしたばかりで時間は自由、Kさんも自由であった。
岩魚釣りも覚えたばかり。とにかく釣りたくてしょうがない時期である。
行き当たりばったり、どこに行こうとか、どの宿に泊まろうとかその場
で決める性格。Kさんは特にそうである。

気が付くと、釣れると噂されいた島に居た。
最終便でこの島の南の方の港に着き、船の券を買うときに紹介して
もらった宿に着いた。

宿では〇〇大学の医者のタマゴの女性が一人で食事をしていた。
他の人はみんな食事を終えたようだ。三人だけの食事だった。
この女性は祭りを見て来たので遅くなったと言っていた。
もう一週間この宿に泊まり、好きな祭りを見ているという。

メインデッシュは小さいイワシの煮付け2本づつ、泊まった部屋は離れで
良かったが、「この食事でよく一週間もいるなー」と、二人は感心した。
この宿には二度と行っていない。

翌朝早く、車道から見える沢に2本ほど入ったがみんな放流サイズばかり。

二人で思案、北の方に行こう。

左側の道を一時間ほど走ると大きな川が数本有った、
竿を出すが釣れない。

小さい沢を見つけ入った。
地図を見、車で行けるところまで上り、ドン詰りで車を止めた。
30m程先に出来たてのような橋が見えた、川幅は狭い。
おかしい、横からみると橋は綺麗だ、近づくと橋の上には萱がぼうぼうと生え
(砂利道を作るとしばらくは、萱が生える。)
車が通った後が無い。
当たり前です、橋から先の道路は作ってないのだ。
不思議な橋である。萱を掻き分け下を覗くと3mくらいの川の淵にイワナが
わんさかいる。全て25cm以上。水族館のようだ。

下流から竿を出すが釣れない。
淵は膝くらいの深さ、二人で目を合わせた時はもうタモ網を持っていた。
頭の中ではやってはいけないと思いつつ、手は動く。
一人が網をもち一人が追い立てると勝手にタモに入ってくる。
15分くらいで5尾捕まええた。

そろそろ帰ろうと宿探し。
来た道を看板を見ながら探す。車を止め、ホテルに入った。
高そうだったが仕方が無い。だが予約がない、と断られた。
平日であるのに素泊まりでもダメだった。
100人は泊まれる立派な宿。駐車場も30台は楽に止められる。
ところが僅か2台しか止まっていない。
客はそんなに居ないようだったが、けんもほろろに断られた。

このホテル、今は閉まっている。

夕日が綺麗
この日は特別に赤かった

来た道を戻り、走った。少し行くと民宿の看板。

「何も要らないから泊まるだけでも」と丁重にお願いした。
「それだったらどうぞということ」快く受け入れたくれた。
ところが、出てきた料理にびっくり、昨日泊まった宿とは
大違い、食いきれないほどの料理。酒は持ち込み自由
ジュースは近所の自動販売機で買ってこいという。
酒を一升頼んだが勘定は原価。一応持ち込みの「料金表」はある。
不思議な宿である。帰り、どうしたんですかと訊ねると、
「計算するのが面倒だから」
なるほど、理屈は合うのだが。

これからこの宿との付き合いは30年以上続く。

その日の宿でのこと。
捕ったイワナを焼いてもらった。二尾づつ。
気がついた、味が違う。この島のイワナも旨い方だが何かが違う。
この島のイワナは捕れたてなのに、何故だろうと。

前から渓の山菜が気になっていたことが頭をよぎった。
なかでも、フキの葉っぱとウルイの葉の大きさが違うことは分かっていた。
山菜の葉が大きい渓ではイワナがでかい、小さい淵でもでかい。

でかい旨い葉っぱを食っていると、虫もでかくなり、
その虫を食う岩魚にも関係があるのかな。
そうか、味にも、でかさにも違いが出るのかと思った。
これと米の旨さが違うのもこのせいかと分かった。

これはあくまでも私の説ある。




追記、
近所の蝉

昨日、夕方4時頃から一時間アブラゼミが鳴いていた。





2012年9月11日火曜日

イワナ 夜突き

私の先生 ⑤

岩魚釣り

タナゴ針  夜突き  魚籠 (麻)

友達から、仕事の関係で知り合った人を、紹介してもらった。
この島で生まれ育った人と、秘密の渓でのこと。
(30年経つがほとんどの人はこの渓は知らない)

川幅は狭い、でもこの先生、竿からビックリする。
長さが一間、2m無いのです。しぐさが素早い。

淵に向かってスタスタ、止まったと思ったら、
もう針先は川の中。あっという間に25cmの岩魚。

仕掛けを見てビックリ、目印は無し 
小さいオモリと小さい針、
あの淡水タナゴ用の針。
今でも売っている、
[あの赤いハリスのもの]である。
それから自動ハリス止めが
付いている。

ミミズの餌を付けるのだが
全部隠れて、針がどこにあるか
分からなくなる。


欠点は釣るごとに針が伸びることだ。
一匹釣り上げたら針は替えなければならない。(だから自動ハリス止めなんだ)

27cmの岩魚はちょっとむずかしいが、それ以下なら十分釣れるのだそうだ。

次は私の番。
いいポイントで4.5mの竿を慎重に出すが、釣れない。

見ていた先生、まず糸を振り込むまでに時間が長い。
それに川の石を足裏でゴリゴリこすっている。
最後に小枝をボキッと踏んだ。
全てダメということ。

釣る前にどこでスタンスを取るか考え、数メートル手前に着いたら
岩魚は、今どっち方向を向いているかを見る。
岩魚が感づいた時は、もう岩魚の目の前に餌がある状態にするのだという。
淵で大きな岩魚はテリトリーが有り、
2m四方からなら必ず素早く飛びつくそうだ。

一番気をつけなければいけないのは、手前に斥候(せっこう)がいる場合。
これもスタスタ釣方で挑戦してみるのがよいそうだ。
手前から釣り上げてもよいのだが、次の斥候が気づくと同じことだという。

大物が気づく前には、鼻面に餌を落とし、考える暇を与えないことだそうだ。

なるほど、勉強になる。



夜突き
懐中電灯とヤスをもち、夜中、川に居る岩魚にいきなり光で照らすと
岩魚は瞬間動かない。そこをヤスで突くそうだ。

昼間一匹見た淵の下の、小さい淵でもかなりの数並んで居るらしい。
アッという間に魚籠が一杯になるそうだ。

注意することは、新月の晩でないとだめ。
月が僅かでも出ていたらだめなようだ。


一度、渓の近くでキャンプをしたことがある。
月が出ていたが、岩魚の並ぶ姿を見に行こうと言うことになった。
渓に降りたとたん止めた。とにかく暗くて怖かった。

酒を飲んでいたせいもあり、怪我をしてはと諦めた。

突かないにしても、一度は岩魚が並ぶ姿を見てみたかった。
















魚籠   麻で作ってある

 この先生のお母さんに、携帯用の魚籠を作ってもらったことがある。
小さいリュックの中に入り、かさ張らず便利である。
竹の魚籠が壊れたので暫らくこれを使っていた時がある。

これは25cm四方くらいの麻で作ってある。
このままだとぺたぺたするので下の方を紐で足に
巻着付けるといい。

これを洗って干したまま宿に忘れたことがある。
次の釣りに行くときに魚籠がない、似たのが有った。
子供の弁当袋である。これを持って行ったのだが失敗だった。
岩魚の頭を叩いてシメ(絞)たと思ったが生きていた。
あれだけ叩いたのに。少し小さかった弁当袋、
背伸びをした岩魚が、口から飛び出たのだ。
スイスイ泳いで逃げていった。25cmは有ったのに。

夕方、2ヶ月振りでいつもの宿に着いた。
麻の魚籠はそのまま残っていた。
まだ、物干し竿に干したままの状態だった。






2012年9月10日月曜日

イワナ コツ酒 ①

イワナ釣り  不思議

コツ酒 ①

ヤマメ 鮎 イワナ

25年通っていた、奥州という居酒屋に岩魚を焼き、持って行った。
コツ酒用である。

常連客が揃うまで時間が有った。
店の隣がスーパーだったので、ヤマメと鮎を買って、
コツ酒にして飲み比べることになった。

焼いている間、鮎が旨い、いやヤマメが旨いと
ビールを飲みながら、ママを含め三人で論争。

40分後、ようやく焼きあがった。
常連二人も丁度来た。

酒は二合ずつ熱燗にし、まずは、鮎のコツ酒、、、旨い。
次にヤマメ、これもこくが有り又旨い。

次にイワナの番。少し薄いような気がするが、
油があっさりしていて旨い。

どれも甲乙付け難い。店のママを入れて五人とも
似たような意見。

二回目に入った。
同じ魚に二合ずつ、熱燗を入れた。
二分程待ち、順番に飲み始めた。

ところが鮎とヤマメの方が砂糖を入れたように甘い。
しかも酒がどちらも白く濁ってきた。

とても飲みきれたものではない、甘酒より甘くなったのだ。
少しずつ残ってしまった。

結局、イワナの方に、もう一尾足し二升目の酒にも手を出した。
イワナは何故か甘くもならず、白く濁りもせず、いくらでも飲める。

この時はイワナに軍配が上がった。


鮎とヤマメの焼き方が違っていたのか確かめては
いないが、40分近く焼き(火を一番小さくして焼く)、
焼き枯らしたことは確かだ。









鮎と、ヤマメのコツ酒はあれ以来飲んでいない。




あゆちゃんは 歌唄うほど 甘くなり

♪ ♪ はまざきさーん いろっぽくなってきたねー !!! ♪ ♪


若鮎を 見ては竿先 つい振るえ




2012年9月9日日曜日

酒の肴

川柳 短歌


酒の肴  酒肴


口足りて テレビの肴で さびの酒




↑ Eyes Picさんの作品





↑ 足成さんの作品


口足りて 世界の肴で わびの酒


昨今、テレビを見ていると何処かで料理番組をやっている。
これといって我が家の肴に文句はない。
連れ合いが晩飯の支度をしている間、一杯飲む。
連れ合いはアルコールが飲めない。

結局、一人でテレビ見ながらに成る。



かといって、今の生活に私は不満はない。

連れ合いにも、あえて聞いてはいない。

聞けば、、、、。

「墓は別よ」、が怖いから。