2012年3月30日金曜日

イワナ釣り 先生

私の先生 ①

12年前から私の釣りのスタイルが変わった。始まりはある新婚さんの奥さんから教えてもらいました。結婚前のご主人とは2度ほどご一緒させてもらいましたが本当にヘタ、いくら教えてもダメ。今度で3回目のご主人は私の先輩と、私は新婚ホヤホヤの奥さんと一緒に釣りあがることになりました。でも心は不純、最初は奥さんの着替えからです、車のドアの陰で着替えています、さて後ろを振り返るべきか、、、。先輩から借りたウエットスーツに着替えた奥さんが又すばらしいスタイル、山奥で女性との釣りも初めてです。わくわくさせながらさて沢に到着、上り始めてしばらくしていいポイント、奥さん第一投目、うまい!竿捌きが違う、それでも何かを言わなくてはいけないので「もっと右、もっと左、チョット手前、もっと奥ー。そう、そこそこいいポイントに入った。いいよ、いいよ、くるよ、くるよ」と、夜ご主人が聞いていたら怒り出しそうなセリフ。そんなこんなんで4つ目の上流のポイントへ、私は竿を出さず写真機をぶら下げ、記念にと釣りの瞬間を狙ってパシャパシャ、どうしても奥さんのお尻が画面のほとんどをしめてしまいます。さてーーー。ピシッと着こなしたウエットスーツが実にいい、絵になる、こうでなくては。頭の中は2回目の不純が。 とその時、「釣れましたー!、ヤッター!」の声。フッーと我に返り、結局、記念の瞬間を撮れなかった。残念。

ポイントに届かぬ竿の情けなさ。   ポイントに届いた竿のシナリよさ。」もう誰かが詠んでいたらお許し下さい。

竿さばきが違う奥さんに、「どこでおぼえたんですか上手ですねー。」と尋ねると
「今日で2回目です。結婚前に南米旅行でピラニアを釣ったのが最初です。」 実に今様ですね。しばらくして納竿 今日の釣果はやっぱりご主人より一尾多かった。
宿に戻り宴会を兼ねた反省会。ここで新婚さんの喜びようが違います、本当に良かった。ご主人は酒に弱く午後9時には就寝。若奥さんは午前1時まで付き合ってくれました。新婚さん用に離れを用意してもらったのですが、さてどうだったか。

私はこの釣りで発見しました。自分で釣るより同行者がこんなに喜んでくれる、そして何より酒が旨い。これが釣りだ!!!と。以前の私は人より数多く、より大きなイワナを釣り自慢していた自分がいました。以来初心者と同行することが増えました。(残念ながらこの時以来女性はいませんが)こういう時私はほとんど竿を出しません。むしろ、よーしこの人を釣り吉にしてしまえ、イワナ釣りに引きずり込んじゃえと思うのです。 たまに3人で釣り上がるときが有ります、この時も後ろでカメラを構えることが多くなりました。釣っている二人は実にイワナ釣りが好きなんだなーとか、どっちが上手いかなとか。 又ベテランの釣り師と二人だけの時もいいポイントが見つかると手前で待ち、譲るようにも成りました。自分で釣るより同行者が釣ったビデオを見ながらの酒が何より旨いのです。
今では私に別のつり方を教えてくれた新婚さんに大変感謝しています。