イワナ釣り
新潟のお坊さん
今日はどの沢に行くのかと思い、支度をしていると。
酒頭先生、「今日はお寺に行こう、住職に暫らく会っていないから。」
こちらは釣りたくてしょうがないのに何を言い出すのか。
まだ酔っ払っているのかなと思う。
早く朝食を済ませ、車に道具を積み込む。
間もなく、とある寺に。すばらしい構えの造りである。
御勤めを終えたばかりなのか袈裟を羽織り、
恰幅のいい住職と細面の美人奥様が出迎えてくれた。
庫裏の玄関も立派である。
囲炉裏を囲み釣り談義が始まった。
北東側には鯉の泳いでいる池が広がっている。
少しおいて奥様、お茶を茶杓に載せ銘銘に。
最後に住職に大き目の茶碗。
奥様の仕草が違う、こういう人を「所作がいい」というのでしょう。
差し出す手の動きに無駄が無く、綺麗だなーと感じた。
遠くなく、近すぎもしない隅のほうに邪魔にならずに座り、
みんなの話を優しい目で相槌。
最初は互いに緊張して硬い話。
暫らくして、岩魚はどこの沢で大きなのが、
あの沢はもう居なくなった。等々、、、。
釣りの情報が住職に、都度入ってくるらしい。
合間にお茶をすすった。
おいしい!、お寺さんはいいお茶をのんでいるんだなー。
さて鯉釣りの話題になった。
住職の口調が変わった。
よほど鯉釣りが好きなんだなーと察した。
「私はナマクサ坊主、日曜日になると竿を出している」
「釣れてくれるなー、釣れるなーといいながら竿をだす」
「釣れると一週間悩む」 「どうしてか、どうしたのか」と、
まだまだ修行がたらんと悩むそうだ。
餌を付けなければいいのか、糸をつけなければいいのかと
思い悩みながら経を読むそうである。
ところが又、日曜日が来ると何故か竿を出している。
チャンと餌も針も付けて、、、。
一同大笑い。実に楽しい話だった。
二時間はここに居た。
あー、なるほど岩魚釣りをしているよりよかった。
今日はもう釣りをしなくてもいいとも思った。
さすがに酒頭先生!!!。
住職、東大卒後、修行したそうです。
話題のお寺とは違いますが似ています
この後、坂本先生、馬場先生、酒頭先生と釣りに行った。
「源頭放流をして誰も入っていない沢が有るがそこに行こう」と言われたが、
みんな口を揃えて「違う沢にしましょう」ということになった。
追記、
蝉
昨日、ミンミンゼミが11時35分から5分啼いた。
一昨日より気温が一度低い
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