2012年9月15日土曜日

イワナ コツ酒 ②

イワナ釣り 岩魚

コツ酒 ②

二年前、骨酒用にと先輩のK氏が、わざわざ益子まで行き
皿トックリ(と名づけた)を注文。内二個を持ってきた。

それまでは近所の、比内鳥の焼き鳥屋に有ったコツ酒用の
トックリで済ませていたのだが、二十五cm以下の岩魚しか入らない
大きいとどうしても半分にして入れるようになる。

ある時は、大きな円皿で四十三cmのイワナ、酒は一升の熱燗で試したが、
岩魚が背中を出し、うまく岩魚の出汁油が出ない。
皿が浅い、円形なので酒が直ぐ冷める。

どうしても細長く大きいのが欲しかった。十年前から二十五cm以下は
針を飲み込んだ岩魚以外は持ち帰らなくなっていたからなお更である。

今は私もルアーを始めたのでほとんど持ち帰らない。
二人でコツ酒用の、尺前後が一尾出たら後は全てリリースする。
これ以上のものが釣れても次回の為に放流する。

昨年、待望の四十七cmが上がった。

K氏が通っていた、居酒屋でこれのコツ酒をやることになった。
焼き枯らた岩魚を持込んだ。少し「温(ぬく)め焼き」をしてもらった。
しばらく待つと、この特注の皿トックリに乗った岩魚が出てきた。
まずは一升、やかんで熱燗にした酒を頭から静かに掛ける。
シーンとなり、掛け終わるまで誰も喋らない。

二分後、出汁油がブツン、ブツンと浮き上がる。
味噌汁をよそう「お玉」で湯のみ茶碗に分け、他のお客と一緒に乾杯。
旨い!、五臓六腑に染み渡る。
あっと言う間に一升空いた。

よく、20cmから25cm位の岩魚が一番旨いと言われる。
誰が言ったのだろうか、私はでかいイワナの方が油がのっていて旨いと思うが。
ウナギの大きさも似たような言い方をよく聞く、こちらも大きい方が旨い。

飲み終わってから気がついた、岩魚が小さい。
この皿では小さく見えたのだ。
K氏に文句を言ったら、これは二尺の岩魚用に造ってもらった。
誰か早く釣って来い、と成った。

二升目の酒も熱燗にし、この岩魚にかけた。
少し味が薄くなったようだったが出汁は十分に出た。
こらも又、あっと言う間に飲んでしまった。

この時の岩魚が小さく見えたので、写真は無い。
二尺のコツ酒を楽しみに撮らなかった。

日本酒はなんでも良いという人が居るが、
高い酒の方が旨い。








花瓶の様に見える。
益子の工房も作ったことが無く、店先に並んだ
花瓶を手にとり説明をしたのでこのように成ったと言う。









幅:約50cm
奥行:18cm(ちょっと大きい)
高さ:8cm

奥行きは10cm~12cm位でいいようだ。

これに入れたら小さく感じた、47cmの岩魚だった。

釣って持ち帰るまでに2cmは縮む。
冷凍すると縮む、焼くとさらに縮むので、
釣り上げ時56cmの岩魚でもいいかもしれない。
或いは、二尺の岩魚でもいいかもしれない。










二尺の岩魚で小さかったら
この次は二尺用の皿トックリを作ってもらうことに成っている。
何時になることやら。

コツ酒や 俺が釣ったと 喉で言い
(コツ酒を飲みながら思った。)










0 件のコメント: