2012年9月24日月曜日

いたずら 郵便

不思議 疑問

日本田舎話⑥   いたずら 

郵便屋さん  
私の育った由緒ある田舎では、朝早く夜中に積もった雪を踏み固め、
雪道を作る、これが一日の始まりである。

カンジキを履き、小刻みに歩き隣家の玄関近くまで行く。
どこまでとは決まっていない。隣がまだ起きてこなければ少し長めに踏む、
暗黙の了解である。
人がすれ違い出来る程度の幅で踏む。往復を2回程である。
片足、を一筋とすれば4筋出来ることに成る。
雪が多いときは重労働で、時間もかかる。

郵便屋さんが来る時間を見計らって、この道に落とし穴を作る。
40cm角、深さ30cm位の穴だ。
まず穴を掘り、これに合う蓋を作る。よく踏み固めた雪をスコップで
掘り起こし、厚さ6cmくらいに薄くしこれを蓋にする。
継ぎ目は判らないようにうまく隠す。

あまり深くすると危ない、浅いと面白くない。
丁度長靴が埋まるくらいの大きさだ。
足が埋まると、長靴に雪が入る計算。

これだけでは面白くないので、1.5mくらい先にもう一つ作る。
せっかく長靴の中の雪を出し、歩き始めた頃もう一つに落ちるという仕組みである。

2階の窓からこれを見ていて、大笑いするので直ぐばれる。
「こらー!!」となる。

知っている郵便屋さん(隣のあんにゃ)だから、引っかかった本人も大笑いする。

遊びが限られている冬、こんな遊びで一日が始まる。


もう少し狭く踏む


津南新聞 1月13日号
もう少し広く



新雪に小便をすると実に気持ちがいいものだ。

けがれなき この新雪に 我れ印す


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