日本田舎話③
こごみ(ダックリぜんまい) 山菜
私の育った由緒ある田舎では
コゴミとかタラの芽、ウルイは食わなかった。
血統書付きの雑種である私でも、食ったことが無かった。
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コゴミ |
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タラの芽 |
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ウルイ |
ウルイは鶏の餌、コゴミはムサッポクてまずいのだそうだ。
タラの芽も何故か食わなかった。
食べるのはアケビの芽(蔓)、ウド、ゼンマイ、ワラビ
名前は忘れたが、採ると乳の出る山菜。
今でもコゴミは好んで食べないと思う、年配の人は特にそうだ。
田舎話③
ここからが面白い
ある日、農家の、あんにゃ(息子)と東京の友達が春の連休に
一緒に来るという。まだ野菜はそんなにない時期。
電話で、「どんなごっつぉ 出せばいいかなー」と、母。
「山菜の時期だんが、東京の人は喜ぶよー。コゴミとかウドの」と、あんにゃ
「コゴミーー??。」と、母
コゴミなんていう名前は初めてだ。こまった。
さてさて、
村じゅうの人に、コゴミとその食い方を聞いて廻ったようだ。
村じゅうが、「あんな、んまくでもねーが、誰が食うってがー」と。
そうです。「ダックリぜんまい」と分かったのです。
「ダックリぜんまい」とは、オニゼンマイのことで、
ダックリとは金〇のことである。
横からみるとあのシワシワが、寒い時期の縮んだ金〇にソックリなので、
こう名づけたのか。
この名付け親に会ってみたい。
まっこと、どんピシャリの名前である。
(写真とはちょと違い、芽が出たての5cm位の背丈のものはソックリである)
村に一人だけ東京帰りの人がいて、ゴマ和えにして出す、
と聞いたようだ。
連休が始まり、ここのあんにゃが来たということを聞きつけた晩、
またしても村じゅうの人がこの家に集まり、縁側の外からどうやって食うのか
本当に食うのかと、不思議そうに見ていたそうな。
サ-スー
帰り、「東京の人は普段から、ろくな物を食ってねんだなー。」となった。
この話は誰が考えたのか、
本当の話なのか、嘘なのか。考えると寝不足になる。
誰に聞いたのか、何故か私は知っている。
オニぜんまい 訳知りし今 頬染まり
私が育った頃は、動いているタヌキは一度も見たことが無い。
近年、タヌキがよく出るようだ。
春の連休にハヤ釣りに行くと、川原のコゴミが
綺麗に頭を食われている。
タヌキの足跡が残雪に一直線となり、
この群生している所に繋がっている。
人の足跡はない。
追記、
種類が違うのか、細く小さめのコゴミは旨い。
15cm位に育った写真の様に伸びたもの。
これには少し、ヌルヌルがある。
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