日本田舎話 57
ニセ熊
偽物の「熊の胆(くまのい)」のことだろう。似せて作ったから「似せ熊」が正しいかもしれない。
「富山の薬箱」に入っていた。
ハラ痛を起こすと、これをお袋は鼻くそくらいの大きさに削って飲ませてくれた。
苦かった。
キハダの皮の内側を煎じたものと聞いた。
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高木に成る 10~20m |
竹の皮に包んだ5cmくらいの楕円で厚さは5mmくらい。
黒かった。確か、水に浮かべるとクルクル廻った。
黄檗(おうばく)の別名、黄柏ともいう。
染物として、黄色に染める染料としても使われてる。
虫が寄らないため紙としても使われた。
実(み)は香辛料としても用いられているようだ。(アイヌ)
ベルベリンを含み
正露丸、陀羅尼輔(ダラニスケ)にも含まれているようだ。
こちらの方が二ページに亘って詳しく出ていた。
ついでに熊の油。
こちらは切り傷、火傷、霜焼け、アトピー、痔、しわ(妊娠線含む)
虫除け、胃薬とある。
確か、水上温泉におみやげとして売っていた。
その昔は親指くらいの瓶に入って500円くらいだったが
今はもっとすると思う。
この温泉に小熊が2頭檻に入れられていた。
朝晩が涼しくなって来た。
ここ四、五日は昼頃までエアコンが要らない。
ラジヲ深夜便では「南 沙織」の純潔、哀愁ページ、色づく街、
ひとかけらの純情、人恋しくて(くれそで、くれない、たそがれどきは♪)
が流れている。
若い頃をチラチラ想いだす。
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