日本田舎話 58
みょうが・ミョウガ・茗荷
茗荷谷ということで谷間に良く生えるのか。
なぜ、高価なのか不思議だ。
あんなものは(大変失礼)放っておけばいくらでも増えると思う。
実際私が一軒家に住んでいた時、畳二帖ほど植えていた。
竹と同じように横に根が這って増えてゆく。
とんでもない所、2~3m先で芽を出すことがある。
日陰の「
雨んばち」の当るところが生育が良い。
肥料といえば「くん炭」くらいである。
(籾殻を撒くとナメクジが寄るので注意)
「
山釣り」に行くと良く見かける、
川沿いに所々有るものだ。誰かが上流の畑で植えたものが
何らかの理由で下流の方に広がってきたのだろう。
時期が合えば10個くらい失敬する。
消毒はいらない。
強いて言えばナメクジが天敵だろう。
籾殻を蒔いた時はナメクジが茗荷を食う、花なんかは大好物みたいだ。
薫炭にしたら減った気がした。
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茗荷の花 |
でも私の大好物で有る。
生のまま冷凍しておけば一年中食える。
蕎麦の薬味としても、味噌汁にも、煮物も(特にのっぺ汁)最高である。
休みの日
台所から、「
おとうさーんお昼 なんにするー 」
「
和食にする 中華にするー 」
もちろん「
中華ぁーーー」
(我が家の和食とは赤いキツネか青いタヌキ)
とっておきの食い方はインスタントラーメン(中華なのに味噌そラーメン)に
水から煮る。二つほど刻んで入れると
高級中華料理となる。
じつに贅沢な昼飯である。(茗荷の方が値段が高い)
春は芽が出る、これも旨い。
ばあちゃんから聞いたが、出始めはいくら採ってもいいと言っていた。
味噌汁に刻んで入れるか、やはり蕎麦の薬味にする。
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茎、新芽 |
食いすぎると頭がバカに成ると良く言っていた。
本当なのかな、それともとんでもない成分が有るのだろうか。
逆に集中力、記憶力をUPするという学説が有ると聞いた。
目の痛み、食欲不振、生理不順、マラリア、霜焼け
葉と根は煎じて風呂にいれるか、患部に塗布、これは痔に効くそうだ。
たまに、種が出来るようだ。
赤い花弁?の真ん中に白い果肉?に包まれた、
5mmほどの黒い種、何粒かできるようだが見たことは無い。
増やし方。
今ではホームセンターで根っこが売っているようだ。
一番いい方法と言うより
我が家に伝わっている植え方。
①生えている農家に行き、株を分けてもらう。
②秋に葉が枯れる一ヶ月前頃がいい。
③葉と根っこを一緒にシャベルで掘る。
土は無くてもよい、菌?の繁殖用に少し着いていればいい。
④ゴミ袋(45L袋)に入れて持ち運ぶ。
⑤そのまま、
水分の多い場所に植えて
⑥水をたっぷり掛ける(雨が降らない日もたっぷり掛ける)
⑦秋に成ると葉が枯れるがそのままにしておく。
この方法はその後の成長が早い。
⑧翌年から2~3年は新芽は採らない。
⑨肥料はいらない。
⑩翌年の秋頃から薫炭を3cm厚位に蒔く。
⑪日陰と水(あまんばち)が肥料かな。
ホームセンターから根っこだけを買ってきた場合は育ちが遅い。
*注、あまんばちとは
雨んばちと書くのだろうか、雨が跳ね上がる様ともいうのかな
雨樋が外れてその下当たりとか。
「バチのあたる所に植えろ」とか言う。
追記
4時過ぎからのラジオ深夜便。
昨日、今日と二日に渡っての事。(7月15日の再放送)
「魚」と言う言葉と「新潟」の言葉が聞こえると耳が反応する。
「明日へのことば」は
新潟県出雲崎出身、87歳、斉藤房太郎さんのだった
「塩見漁師」という俳句集を出している。
とても庶民的な話し方。
最後の句の
「
反骨の 一人一舟 雲の峰」が強烈に頭に残った。
又、これを取材したインタビュアーの「三宅さん」?が大変、上手だったこと。
さすがにNHKの方と感心した。
記憶が曖昧だったので、後で調べたがどうしても出ていない、
アーカーブスを調べたが、最後の「司会は〇〇」と言った言葉が削除されていた。
とても穏やかに司会をしていたので、三宅民夫さんの声には聞こえなかった。
残念。
誰か教えてー!!!
昨年の「鮭」の話をしてくれた、新潟県村上市、三面川の
「
吉川哲鮏」さんを思い出した。
今朝は昨日に似て、ちょっと涼しいが蒸し暑い