2012年12月12日水曜日

かまくら 鳥追い

不思議 疑問

日本田舎話⑲

鳥追い かまくら

おら うらのー わせだの稲を 何どりゃ マ食らった 
雀どりゃ 喰った 粟どり 米どり 
さどがしま やーやー ホーイホイ

まくらう」とは歌舞伎語に有るようだ。どうも喰らうの強調後みたいだ。
「がっついて食う」の意味かな?。
「おおま喰らい」の意とはちょっと違うのかな。


拍子木を打ちながら、4,5人でお菓子を持ち、他の「かまくら」を廻った。

子供の冬の行事として、鳥追い祭りが有った。

かまくらを作りこの中で、主に子供たちが飲み食いをするのである。

横穴式縦穴式が有った?。

横穴式は皆さんがよく知る「かまくら」である。
5~7人入れる少し大きめの物を作った。
よく見かける「かまくら」との違いは、風が入らないように、
入り口を藁で作ったコモ、(ムシロ)をのれん代わりに下げていた。

コモにより密封性があり過ぎると、炭火による二酸化中毒に成るので、
これを防止する意味で、腰くらいの位置の壁に穴を開け、
天井にはバレーボールくらいの穴を開けた。大きすぎると寒くなる。
時折、壁の方の穴を雪で塞ぎ、調節をしていた。

又、壁に適当な棚を作りロウソクを置いたり、神棚を作りお供えをした。
我が家では、父がバス会社から持ってきたバッテリーで天井に小さい電球が点いた。

この「かまくら」を作るには、ちょっとした工夫が必要だ。
内側はなるべく凹凸がないようにする、特に天井付近は丁寧に。
これをしないと、中が温まり天井付近の雪が融け、滴と成って落ちてくるからだ。

竪穴式は上から穴を掘るのである。
深さが足りなかったら、エスキモーの様に雪のブロックを作り積み上げた。
最後に、天井には梯子を梁にして、これに板、木等を渡す。
最後にコモを掛ける。
少し雪が降ると丁度いい。


竪穴式A





入り口には、コモを下げる(風除け)


幾つか廻ると自分のかまくらに戻り今度はみんなが来るのを待った。
そして、火鉢に煎餅焼き器を載せ熱くしておいた。
来ると餅を小さく切ったものを油を塗った焼き器に挟み焼きあがるまで
いろんな話をしたもんだ。


注意、001)ムシロ:コモとも言っていた。
       ①竹冠の筵と草冠の莚がある。藁で作ったものは
         草冠ではなかろうか?


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