2012年12月25日火曜日

雪の墓 1

日本田舎話  22

雪の墓 1

墓作り
「早く、墓作りにッテこ。ほかんしょはみんな終わったッてぁ」
「作ってねーがんな、おらこだけだーな」
またまた、お袋の声。
(この、の字が私の育った田舎では主流だった。好きな字である)

「由緒ある田舎」では
春の彼岸、墓の上に墓を作る。


絵:年金酒場
この墓
雪が少ない年は、下にある墓を掘り出すのだが
多い年はその上に雪で墓を作る。

実際の墓の廻りには、子の墓か、子孫の墓か、
或いは農耕馬、牛、犬等の墓なのか小さな石造が
コの字状に15~16体並んでいる。
当日、中心の墓の前には「葦」で作った、お供え台を置く。
左右に同じく「葦で作った線香立て」、子の墓の前にも全て立て、
和紙の上にダンゴを載せる。

素晴らしい習慣である。
今でも続いているようだが、長く残してもらいたい。




追記
この冬は「あの38豪雪」昭和38年の記録を破る程の気候である。
「心配だ。」
公の機関は危機管理の準備を早めにしておいて貰いたい。

ラジヲ(ラジオ)では「クリスマス寒波」とか、変な名前を付けてしゃべっている。


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