2013年10月3日木曜日

竜宮城⑩

新居 一般病棟 2

三日目の夕方 ②

始めての口からの点滴である。
点滴と言えるほどの食事、でも待ちに待った。

夕食は6時からで、5分過ぎた頃は4人部屋の牢主二人は
既に食い始めている。
配膳係りが各テーブルに運んで来てくれるようだ。
足元の反対は造りが対称
空き部屋だ。
30分過ぎた。
シビレを切らし廊下にいた配膳係の男性に声を掛けた。
「あのー 今日から食事が出ると聞いているんですが、、、。」
「B定食の魚焼きの方を注文してあるんですが、まだなんだけど、、、。」

当然、爆笑しながら「エッ!!!聞いてきます。!!」と駆け足。

この会話を聞いていたのが窓際の牢名主。
退院する時に私のベットを覗き、
「おもしろいこと言う人が入ってきたナー」
「声は聞いた事有るし、、、。と思っていたんだ、やっぱり!!お客さんか!」
この人は後から出てもらうことにする。

暫らくの間、又別の考えが頭に浮かぶ。
「B定食はもう終わっちゃまして、C定食のサシミ定食なら有るんですけど、、、。」
なんて言う返事が返ってきたらどうしようかな、、、、。
「じゃ、それでいいです、そのあいだビールを一本頼みます」
なんて言っちゃおーかな。

残念、品切れでは無かったようだ。
6時40分過ぎやっと出てきた。
「すみません、8階に運んだみたいでして、、。」
ここは13階の新居、前の棲み処に運んじゃったみたい。
お品書きに8階と記して有り納得)

見てビックリ、全て流動食。
「あれー、サシミ定食じゃないんですか」(また、笑ってくれた)

「なんだ、点滴じゃん!!」と叫んでしまった。
(これも、とっくに食い終わった牢名主が聞いていた)

高級食材のくずゆ、旨かった。
有名旅館のようにお品書きが、
一般食流動と。
医ババロア」とは何のことだろう。
もう一度入院してみるか

ちゃんと賞味期限内である。

暫らくぶりの獲物のように
むしゃぶり?流し込んだ。

「馬勝った!!!ーーーーー。」


食い終わった。
廊下のスチール製の高さ180cmの移動棚にオボンを返した。
セルフサービル

牛ゃ負けた~。
この日は終わったかのように思えた。









今朝は蒸し暑かったが
今は快適に成った。
24度C 湿度68%






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