2013年10月13日日曜日

終活 ①  69 世界最速のインデアン

日本田舎話 69

終活

終活をする前に その一

育った田舎から もうチョット入った所に「峠」という所がある。
私の母方の祖父母の居たところだ。
祖母は、麻(お)を爪で裂き、唇で舐め、指で丸め固めながら器用に績む。
麻糸は蓋が出来る専用の木桶の中に繋がっている。
ぼうず頭で、穴の開いた古下げズボンの私は隣にチョコンと座り、
「川での大蛇」、「つつみで大蛇」、「野良仕事での大蛇」
いろんな大蛇の話を、鼻水を垂らしながら何度も聞いた。

目が覚めれば直ぐ仏壇に線香、
飯を食うときも「頂きます」ではなく、
立ち上がる時も「よいしょ」ではなく、
歩きながらでも、
事あるごとに「なんまゑだー、なんまヰだー」と唱え、
常に「終活」をしていた。
 祖父は物が飲み込みずらくなり、食事には必ず「やまいも」が添えられた。
あの頃の祖父母の「しぐさ」を想いだす。


私は「終活」を始める前に、
エンデング ノート」を見る前に、
もう一度この映画が見たくなった。

世界最速のインデアン」である。


 




 



 
 



旅先で世話に成った女性の家で情事。
分かれ際の名セリフ




又元気が出た。
「終活」の前に、まだ「やる事が有る」と。


------------------------------





気温が少し下がっている。
今日、タナゴ釣りは難しいかな。

窓開け、机に向かっていると肌寒い。












0 件のコメント: