日本田舎話 42
ほととぎす (田舎で、ほととぎすの別名は無かった?)
旅行に行っても、釣りに行っても山に近い宿に泊まった時は
夜明け少し前に起きる。
浴衣姿でサンダルを履き、朝露が残る道をタバコと
缶コーヒーを持ち、ゆっくり歩くのが好きだ。
何気なく草木を見ながら、大きな木を見上げながら、
足元に咲く小さなスミレや小さい黄色の花を見ながら、
自然はいいなーと噛み締める。
俺は今、なんでここに居るのか、どうして生きているのかとも時折考える。
だが、まだ薄暗い朝霧に包まれた山の中から最初に聞こえてくるホトトギスの声、
遠くに近くに聞こえてくると田舎を懐かしみながら、我にかえる。
由緒正しい血統書付きの雑種で育った私は、
「べっちょん トゲたったー べっちょんトゲたったー
いててー いててー いててー」
と鳴くと教わった。
ホトトギスの声が聞こえると、ニヤリとしながらチョット恥ずかしくもなる。
鳥にも方言があるようで
「べっちょん トゲたたっちゃったー べっちょん トゲたたっちゃったー
べっちょん トゲたっちゃったー いててー いててー いててー」
と鳴く地域も有る。
田舎で育たった私には、「トウキョウ、トッキョキョカキョク、、、、、」
とは聞こえてこない。
「雨が降って来た だいこんぼしゃ濡ーれる、、、、、」といい、
誰に教わったのか。
親に教わったのでは無い事は確かである。
次にうぐいすが鳴き、セミが「ジィッジー、」と始める頃は宿に帰り朝飯と成る。
こんな歌もあった。
たちまち黄色くなるむつおのぱあーんんつー(このつは尻上がり)
たちまち黄色くなるむつおのぱあーんんつ(さいごは下がる、つ)
(何故むつおなのか、おむつのことかな?)
雑記、
鳥もいろいろ方言があるのには驚く。
鶯などは特にそうだ。
箱根産が一番いいとされているとかだが。
地方によっては、「ホーホケキョー」ではなく、「ホーホケケコ」とか「ホーコケッコッコ」
みたいに鳴く鶯もいる。
朝早くから鳥の声を聞き、観察するとおもしろい。
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