2012年10月27日土曜日

羽目板 小便

不思議 疑問

日本田舎話⑩

羽目板  ションベン

私が小学校の頃、亡父から聞いた。

父は会社の宿直で有った。
バスの車庫兼営業所が100m位と近い事も有り、
ほぼ2日置きにここに泊まっていた。
2階には卓球台が一台有り、兄弟、友達でよく、やりに行った。

雪が多く、冬は半年近くバスとタクシーは車庫に入ったままである。
父はいつも無線で営業所に異常が無い事を本社に報告していた。
当時、机の上にはダイヤル式の黒電話は有った。


これは私が15年前まで使っていたもの

学校から帰ると父の会社に行き20円を貰う、
10円でスルメを隣の雑貨屋から買い、父に渡す。
残りは私の小遣い、甘いノシイカを買ったりした。
父は5時を過ぎると石炭ストーブでこのスルメを焼き一杯やっていた。
何故か同僚がこの頃に成ると集まって来ていた。

ストーブの煙突部分の廻りには、針金で作った輪にアルミの洗濯ばさみが
付けられ、タオル、布巾が乾されている。
この中に鹿の皮の雑巾が2、3枚含まれている。
鹿の皮、車のボディを洗い、拭くのに最高だと教わった。
水に付けるとフニャフニャだが、乾かすと硬くバリバリに成る。

本題に戻る。
この父の同僚の一人、酔っ払ってきてオシッコがしたくなったらしい。
事務所からトイレまで、歩きづらいバスの間を通らなければならない、距離も有る。

何を思ったか、事務所のネシ式の鍵のかかった窓を開け、
腰から上の羽目板を上げて、オシッコを始めた。
ここまでは良かった。

窓の外側に有り、雨戸のようなもの
だが次にション切れを良くするために
おチンチンを、下の丁度いい高さの羽目板にコンコン

途端、上の羽目板が落ち、凄い悲鳴。
おチンチンはギロチン状態。
千切れはしなかったが大変だったらしい。
おんぶされ病院に。

雪のため、バスとタクシーは車庫の中で休眠中。
おんぶしか無かったのだろう。

暫らく入院し無事回復したらしいが、冬になるとこの話題と成った。














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