岩魚の甘露煮
二十代後半。
イワナの甘露煮を作ったことが有る。
① イワナをガスの弱火で5分位、焼いては干す。
靴下を乾すリング状の物干し器具の洗濯バサミに挟む。
串に刺して焼くのでこの串を挟んで吊るす。
15分したら又焼く、又乾す。繰り返すこと5回くらい。
魚臭くないのに何故か猫が寄ってくるので注意。
② 鍋の中に笹の葉を敷き、番茶を入れて煮込む。
2回くらい番茶が減ってきたら注ぎ足す。
最近はこの番茶が高いので緑茶でも大丈夫。
どちらも、同じように渋みが出るようだ。
③ 3回目から醤油、砂糖、みりん、酒を入れ、
今度は煮立ったら日を止める。
一時間したら又煮る、煮立ったら火を止める。
3回くらい繰り返したら、冷蔵庫で保管する。
直ぐに食べないときは冷凍する。
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本当は炭火でこのくらい焼き枯らすといいのだが |
砂糖は少なめにする。市販されている甘露煮のように
甘くしては旨くない。
但し、腐るのが早いので注意。
これを友達の板前さんに食べてもらった。
こんなに旨いものは食ったことが無いと評判。
この板前さんこれが縁で、もう35年お付き合いを
してもらっている。
この時期、奥多摩に釣りに行ったことがある。
朝早かったので入漁券は買ってない、
夜明け、車の脇で支度していたら管理人が来たので
入漁券を買った。一人1000円、前日買えば500円
朝、店がやっていれば買って来るのに悪いことをしているようで
現場買いは気に入らない。
冗談で、釣れなかったら半額にしてくれませんか。
そうしたら、「昨日来た人は10本くらい上がったみたいだよ」
うまくかわされた。
案の定、釣れなかった。
昼ごろあがり、渓の調査をかねドライブ、山の上のほうに茶屋が有った。
まずは、ビール。当時は飲酒運転はさほど煩くなかった。
メニューに「岩魚甘露煮」とあったので、直ぐ注文、出てきたのを食べた。
私が作ったのに似ている味、身も閉まっている。
どうして作るのか聞いたら、一度冷凍するという。
すると身が締まりるので直ぐに味付けをして炊けばいいと言う。
その後試してみたが、その通りだった。
焼いたほうが旨いが急いでいるときにはいい。
ニジマスの甘露煮は度々つくる。
口から割り箸を二本入れ、ぐるぐる回して内臓を出し、冷凍する。
翌日から甘露煮を作るようにしている。
お茶を入れる工程からは一緒だが、焼きが無い分早い。
甘露煮のインスタント番みたいなものだ。
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